[パリ 29日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのビルロワドガロー仏中央銀行総裁は29日、この日発表されたフランスの9月消費者物価指数(CPI)を受けて、ECBの現在の金利水準が適切であることが示されたとの認識を示した。
フランス国立統計経済研究所(INSEE)が29日発表した9月の欧州連合(EU)基準のCPI速報値は前年同月比5.6%上昇と、前月の5.7%から予想外に減速した。
同総裁はこのデータに勇気づけられたとし、「欧州全域でヘッドラインインフレ率とコアインフレ率の両方が徐々に低下していることを示しており、ECBの金融政策が効果的であることを裏付けている」と述べた。
また、ユーロ圏および仏のインフレ率が2025年までに目標の2%に戻るという確信を強めるものだったとした。その上で、最近の長期債のボラティリティーはやや行き過ぎているとも述べた。