[マドリード 20日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのデコス・スペイン中銀総裁は20日、ECBによる利下げの可能性について語るのは時期尚早との考えを示した。
ECBはインフレ対応に2022年7月以降合計4.5%ポイントの利上げを実施してきたが、10月の理事会で11会合ぶりに金利据え置きを決定した。
デコス総裁は、政策金利が現行水準に「十分に長い期間」にわたり維持されれば、インフレ率を中期的な目標である2%に戻すのに十分だとECBは見なしているとし、「利下げについて語るのは完全に尚早だ」と述べた。
また、明確なフォワードガイダンスの発表について、不確実性の高さを踏まえECB政策担当者は「最も適切なこと」とは考えていないとし、フォワードガイダンスの発表は「短期的にも中期的にも想定されていない」と語った。