Shinichi Uchida
[東京 25日 ロイター] - 不動産経済研究所が25日に発表した首都圏新築分譲マンション市場動向によると、2023年の首都圏1都3県の1戸あたり平均価格は前年比28.8%上昇の8101万円となり、3年連続で過去最高を更新した。東京23区は同39.4%上昇の1億1483万円で初めて1億円を突破、平均が「億ション」となった。
首都圏では億ション発売は計4174戸で、1990年の3079戸を上回り、過去最多だった。最高額は東京都港区内で販売された旧逓信省跡地「三田ガーデンヒルズ」の45億円。
発売戸数は前年比9.1%減の2万6886戸で、2万6000戸台は1992年以来の低水準。東京23区以外はいずれも減少した。24年は3万1000戸の供給を見込んでいる。
昨年12月単月の首都圏発売は前年比3.8%増の5975戸で、平均価格は6970万円(東京23区は9041万円)。月内に成約となった比率を示す初月契約率は66.1%だった。1月の発売戸数は1000戸程度の見込み。