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NY市場サマリー(14日)米国株下落、ドル上昇、利回り上昇

発行済 2024-03-15 07:45
更新済 2024-03-15 07:54

<為替> 終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが上昇した。市場予想を上回る米卸売物価指数(PPI)や予想外に減少した米新規失業保険申請件数を受け、米連邦準備理事会(FRB)による年内の利下げ回数が減少するとの見方が広がった。

ドル指数は過去4営業日中3営業日で上昇。終盤は0.6%高の103.36だった。

米労働省が14日発表した2月の卸売物価指数(PPI、最終需要向け財・サービス)は前月比(季節調整済み)で0.6%上昇となった。伸びは1月の0.3%上昇から加速し、ロイターがまとめた市場予想(0.3%上昇)を上回った。

米労働省が14日発表した3月9日までの1週間の新規失業保険申請件数(季節調整済み)は前週比1000件減の20万9000件となった。エコノミスト予想は21万8000件だった。

シルバー・ゴールド・ブルの為替・貴金属リスク管理部門ディレクター、エリック・ブレガー氏は、為替の値動きはきょう発表された米経済指標の力強い内容を市場が想定していなかったことを示していると指摘。「今考えているのはFRBが来週ハト派的な発言をする可能性があるのか、という点だが、どちらかといえばタカ派寄りになるかもしれない」と述べた。

<債券> 米金融・債券市場で、国債利回りが上昇した。2月のインフレ指標が予想より強かったことで、米連邦準備理事会(FRB)が予想通りに利下げに着手するか不透明感が出ている。

終盤の取引で10年債利回りは10.2ベーシスポイント(bp)上昇の4.294%。1日の上昇としては2月中旬以来の大きさとなる見込み。

2年債利回りは6.5bp上昇の4.687%。

この日発表の2月の卸売物価指数(PPI、最終需要向け財・サービス)は前月比(季節調整済み)で0.6%上昇となった。伸びは1月の0.3%上昇から加速し、ロイターがまとめた市場予想(0.3%上昇)を上回った。前年同月比では1.6%上昇した。

12日に発表された2月の消費者物価指数(CPI)は前月比0.4%上昇、前年同月比3.2%上昇。1月は前月比0.3%上昇、前年同月比3.1%上昇だった。

<株式> 米国株式市場は下落して取引を終えた。半導体株の売りが続いた。卸売物価指数(PPI)の伸びが加速し、米連邦準備理事会(FRB)の利下げ開始時期が後ずれするのではないかとの懸念が浮上した。

米労働省が14日発表した2月のPPIは前月比0.6%上昇と1月の0.3%上昇から加速。ロイターがまとめた市場予想(0.3%上昇)を上回った。ガソリンや食料品など財(モノ)の価格が上昇した。

S&P総合500種の主要セクターでは、金利動向に敏感な公益事業や不動産の下げが目立った。不動産は1.6%安、公益事業は0.8%安。

FRBは来週開く連邦公開市場委員会(FOMC)では政策金利を据え置くと予想されている。CMEのフェドウオッチによると、6月に少なくとも25ベーシスポイント(bp)の利下げが実施される確率は62.9%と1週間前の81.7%から低下した。

シグネチャーFDのトニー・ウェルチ最高投資責任者(CIO)は「インフレ指標は全般的に過去2カ月間、比較的強い内容となっているが、市場はそれでも上昇してきた」と指摘。

<金先物> ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、米長期金利の上昇と対ユーロでのドル上昇を背景に、反落した。

米労働省がこの日発表した2月の卸売物価指数(PPI)は前月比0.6%上昇となり、市場予想(ロイター調べ)の0.3%上昇を大きく上回った。前年同月比も1.6%上昇と、予想(1.1%上昇)を上回ったほか、エネルギーと食料品を除いたコア指数は前月比0.3%上昇と、予想の0.2%上昇を上回った。12日に公表された2月の米消費者物価指数(CPI)に続き、根強いインフレ圧力が示されたことから、米利下げ期待が幾分弱まり、米長期金利の指標である10年債利回りが上昇。対ユーロでドル高が進行し、金利を生まずドル建てで取引される商品である金は売りが優勢となった。

<米原油先物> ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は、需給引き締まり観測が広がる中、続伸した。

国際エネルギー機関(IEA)は14日発表した月報で、2024年世界需要の見通しを従来予想から上方修正する一方、24年の供給見通しを引き下げた。前日には米エネルギー情報局(EIA)が、週間の原油在庫が前週比150万バレル減(市場予想130万バレル増=ロイター調べ)、ガソリン在庫も570万バレル減(同190万バレル減)と発表。ともに予想を上回る取り崩し幅となっていた。これを受けて、需給が引き締まるとの見方が強まり、序盤から徐々に水準を切り上げる展開。心理的な節目となる80ドルを上回ったことで、追随買いも入ったもようだ。

また、ウクライナがロシアの石油施設を標的として一連のドローン(無人機)攻撃を続けており、ロシア産原油の供給不安が高まっていることも引き続き相場の支援材料となった。

ドル/円 NY終値 148.32/148.33

始値 147.74

高値 148.35

安値 147.44

ユーロ/ドル NY終値 1.0881/1.0885

始値 1.0938

高値 1.0944

安値 1.0881

米東部時間

30年債(指標銘柄) 17時05分 96*30.50 4.4347%

前営業日終値 98*11.00 4.3490%

10年債(指標銘柄) 17時05分 97*21.00 4.2922%

前営業日終値 98*14.50 4.1920%

5年債(指標銘柄) 17時04分 99*26.00 4.2920%

前営業日終値 100*09.00 4.1860%

2年債(指標銘柄) 17時05分 99*27.88 4.6935%

前営業日終値 100*00.13 4.6220%

終値 前日比 %

ダウ工業株30種 38905.66 -137.66 -0.35

前営業日終値 39043.32

ナスダック総合 16128.53 -49.24 -0.30

前営業日終値 16177.77

S&P総合500種 5150.48 -14.83 -0.29

前営業日終値 5165.31

COMEX金 4月限 2167.5 ‐13.3

前営業日終値 2180.8

COMEX銀 5月限 2506.0 ‐9.6

前営業日終値 2515.6

北海ブレント 5月限 85.42 +1.39

前営業日終値 84.03

米WTI先物 4月限 81.26 +1.54

前営業日終値 79.72

CRB商品指数 282.9450 +1.8586

前営業日終値 281.0864

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