[29日 ロイター] - ウクライナのシュミハリ首相は29日、世界銀行の制度下で15億ドルの支援を確保したと明らかにした。ロシアの侵攻に対抗する中、財政強化と社会支出に活用する。
シュミハリ氏がX(旧ツイッター)に投稿したところによると、支援は日本が9億8400万ドル、英国が5億1600万ドルを拠出。この資金は、社会的および人道的ニーズと復興関連の財政支出に充てる。
ウクライナは西側諸国の金融支援に依存しているものの、今年1─2月の支援は減少。米国の追加支援は、議会共和党の反対で数カ月阻止されている。
2022年にロシアの侵攻が始まって以来、ウクライナは歳入の大半を国防費に充てており、社会支出は西側諸国の支援に大きく依存したままだ。
ウクライナ財務省によると、海外から確保した資金は24年に102億ドル、全面戦争になってからは838億ドルに上った。国際支援による資金は、社会支出に優先的に振り向けられている。