[バンコク 1日 ロイター] - 世界銀行は1日、タイの2024年の成長率を2.8%、25年は3.0%に加速すると予想した。
いずれも昨年12月の予想(24年=3.2%、25年=3.1%)から下方修正した。
23年の成長率は1.9%。第4・四半期は市場予想に反して前期比0.6%のマイナス成長だった。
タイ中央銀行も2月に24年の成長率予想を3.2%から2.5─3.0%に引き下げている。
世銀は、輸出と公共投資の見通し悪化が予測の下方修正につながったと述べた。
今年は観光と個人消費が主要な成長けん引役になると予想。外国人観光客数は新型コロナウイルス禍前の90%になると予測した。
政府の今年の外国人観光客数目標は4000万人。23年は2800万人だった。
セター政権が打ち出した事実上の現金給付措置の「デジタルウォレット」計画について、世銀シニアエコノミストのKiatipong Ariyapruchya氏は成長率を1%押し上げる可能性がある一方で公的債務が増加することになるとオンライン会見で述べた。