18日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
・ポケモノミクス関連やディープラーニング、AI、VR等の循環物色
・ドル・円は100円08銭付近、ドル下げ渋り、円高対策に期待
・ANA、エンジャパンなど12社の目標株価変更
■ポケモノミクス関連やディープラーニング、AI、VR等の循環物色
日経平均は反落。
31.03円安の16714.61円(出来高概算8億1000万株)で前場の取引を終えている。
17日の米国市場は、小売決算が嫌気されて売りが先行したが、FOMC議事録の公表を受けて、緩やかな上昇に転じている。
しかし、シカゴ日経225先物清算値は大阪比90円安の16660円となり、これにさや寄せする格好。
また、円相場は1ドル99円台へと円高に振れて推移していたほか、指数インパクトの大きいソフトバンクグ (T:9984)は、自己株式の取得が終了したことから売り仕掛け的な動きとなり、日経平均の重しとなった。
これにより日経平均は寄付き直後に一時16560.20円まで下げる場面もみられた。
ただし、その後は下げ幅を縮めてきており、前引けにかけて16700円を回復してきている。
セクターではパルプ紙、鉱業、保険、銀行、その他製品がしっかり。
半面、医薬品、電力ガス、情報通信、空運が冴えない。
東証1部の騰落銘柄は値下がり数が過半数を占めている。
指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ (T:9983)、ファナック (T:6954)、東エレク (T:8035)が日経平均を下支えしている。
日経平均は売り一巡後は下げ幅を縮めており、5日線と25日線とのレンジ内での推移をみせている。
想定されていた値動きではあるが、ファーストリテ (T:9983)、ファナック (T:6954)がプラス圏を回復するなど、日銀のETF買い入れに対する思惑も強そうである。
また、任天堂 (T:7974)が強い動きをみせており、ディーエヌエー (T:2432)、ミツミ (T:6767)などの関連銘柄への物色にも波及している。
TOPIXの前引けの下落率は0.38%となり、日銀のETF買い入れが意識されやすいところである。
もっとも、ETF買いが入らなかったとしても過度に嫌気することにはならないだろう。
お盆休み明けにも再開される可能性もあり、日柄的にも、いつ入ってもおかしくない状況のなか、売り込みづらさはあるだろう。
その他、物色の流れとしては、インデックスに絡んだ売買の他は、来月にも「ポケモンGOプラス」の発売を控えており、ポケモノミクス関連の一角。
また、米インテルのフォーラムを受けて、ディープラーニング、AI、VRのほか、ZMPのフォーラムを控えた自動運転車、さらにフィンテック等のテーマ株の循環が続きそうだ。
(株式部長 村瀬智一)
■ドル・円は100円08銭付近、ドル下げ渋り、円高対策に期待
18日午前の東京外為市場では、ドル・円は下げ渋る展開となった。
米利上げ観測の後退でドルは99円台後半で推移したが、財務省と金融庁、日銀による円高対策への期待から、昼にかけて100円台を回復。
ドル・円は、米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事録で利上げ期待が低下しドル売り基調となり、アジア市場では一時99円64銭まで下落。
浅川財務官が「過度な変動があれば、きちっと対応する」と述べ、円高をけん制したが、反応は薄かった。
一方、財務省と金融庁、日銀による国際金融に関する会合が13時50分から開催されると市場に伝わると、為替介入などへの期待が高まり、ドルは100円台を回復。
ただ、この会合で具体的な対策が打ち出されないと、失望によるドル売りが強まる可能性はあろう。
ランチタイムの日経平均先物は弱含みが続いており、リスク回避的な円買いは継続する見通し。
ドル・円は16日に付けた99円54銭を目先の下値メドとしたい。
ここまでのドル・円は99円64銭から100円28銭、ユーロ・円は112円66銭から113円23銭、ユーロ・ドルは1.1286ドルから1.1314ドルで推移した。
12時20分時点のドル・円は100円08銭、ユーロ・円は113円11銭、ポンド・円は130円58銭、豪ドル・円は77円04銭で推移している。
(為替・債券アナリスト 吉池威)
■後場のチェック銘柄
・ANA (T:9202)、エンジャパン {{|0:}}など12社の目標株価変更
・保険や銀行など金融関連株の上昇目立つ
・値下がり寄与トップはソフトバンクG (T:9984)、日経平均を約22円押し下げ
・浅川財務官
「過度な変動があれば、きちっと対応する」
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・特になし
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