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10日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■株式見通し:先行きが見えないところはあるが、トランプメリットを探る
■外資系証券の注文動向:差し引き50万株の買い越し
■前場の注目材料:理研のAI研究にキヤノンやホンダなど参加
■先行きが見えないところはあるが、トランプメリットを探る
10日の日本株市場は大幅上昇が見込まれる。
9日の米国市場は上昇。
トランプ氏勝利の大勢が判明した昨晩には、先物取引市場で一時NYダウが1000ドル近い下落となるなど、不安感が広がる場面もあったが、朝方にはトランプ氏の経済政策へと投資家の関心も移り、恩恵を受けるとみられる銘柄に買いが広がった。
大統領選というイベントが終了したことによる先行き不透明感の解消も好感された格好。
この流れを受けてシカゴ日経225先物清算値は大阪比965円高の17215円、円相場は1ドル105円50銭辺りでの推移に。
リアルタイムで混乱に巻き込まれた日本株市場だが、シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、昨日の急落分を一気に吸収することになろう。
トランプ政権に対しては現時点で先行きが見えないところはあるが、今後の政策等を見極めつつ落ち着きを取り戻してくることになりそうだ。
雇用創造などの政策を打ち出していることもあり、景気回復への期待感なども次第に高まる展開に期待したい。
また、決算発表が本格化しているなか、機関投資家は積極的には動けず、個人などは短期売買が中心とみられる。
昨日の急落の中でも需給懸念はそれ程強まらず、本日の切り返しにより、改めて仕切り直しを意識させてきそうである。
(株式部長・アナリスト 村瀬智一)
■外資系証券の注文動向:差し引き50万株の買い越し
朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り900万株、買い950万株、差し引き50万株の買い越しとの観測。
なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。
11月02日(水):40万株の売り越し
11月04日(金):40万株の買い越し
11月07日(月):300万株の売り越し
11月08日(火):200万株の売り越し
11月09日(水):80万株の売り越し
■前場の注目材料
・NYダウは大幅上昇(18589.69、+256.95)
・NY原油は上昇(45.27、+0.29)
・TPP協定は事実上困難に
・ドコモ (T:9437)、来年5月にも都内一部で「5G体験環境」
・シャープ (T:6753)、ペン型電子辞書「ナゾル」を12月8日に発売
・KDDI (T:9433)、11月中にもネットサービスをベトナムで提供
・理研のAI研究にキヤノン (T:7751)やホンダ (T:7267)など参加
・特許資産規模ランキング、三菱電機 (T:6503)が2年連続首位
☆前場のイベントスケジュール
・11:00 ウィリアムズ米サンフランシスコ連銀総裁講演(経済見通し)
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