6日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
・5日線や+1σ水準での底堅さが意識されるか
・ドル・円は113円58銭付近、ドル・円は下げ渋り、イベント通過でドル買い再開も
・帝人、東芝機械など14社の目標株価変更
■5日線や+1σ水準での底堅さが意識されるか
日経平均は反発。
95.84円高の18370.83円(出来高概算11億2000万株)で前場の取引を終
えた。
イタリアショックを吸収した欧米市場の流れを受けて、前日の下落部分を吸収する格好から買いが先行した。
しかし、寄付き直後につけた18484.80円を高値に、その後はこう着感の強い相場展開となり、次第に上げ幅を縮めている。
東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が1200を超えており、全体の6割を占めている。
セクターでは鉄鋼、海運、証券、非鉄金属が2%を超える上昇。
一方で、パルプ紙、食料品、空運が小安い。
売買代金上位では、メガバンク3行のほか、トヨタ自 (T:7203)、任天堂 (T:7974)、三井物産 (T:8031)、東芝 (T:6502)、ソフトバンクG (T:9984)、野村 (T:8604)が堅調。
一方で株式分割と売り出しを発表したキーエンス (T:6861)が軟調。
日経平均は買い先行で始まった後は上げ幅を縮めており、5日線レベルでの攻防。
ボリンジャーバンドでは+1σ水準での推移をみせている。
この5日線や+1σ水準での底堅さが意識されるようだと、リバウンドへの意識が強まってきそうだ。
ただ、強弱感が対立する水準でもあり、支持線に変えられないと短期筋の売り仕掛けも出てきやすいだろう。
まずは、下値の堅さを見極めたいところ。
とはいえ、来週のFOMCで利上げに踏み切る可能性が高いほか、トランプ次期米大統領への政策期待は強く、押し目買い意欲は強いだろう。
日経平均は節目の18000円や25日線辺りまでの調整があれば押し目買いを入れやすいだろうが、足元の調整では押し目を入れづらく、まだ、押し目待ちに押し目なしの水準である。
(株式部長・アナリスト 村瀬智一)
■ドル・円は113円58銭付近、ドル・円は下げ渋り、イベント通過でドル買い再開も
6日午前の東京外為市場では、ドル・円は下げ渋り。
米雇用統計やイタリア国民投票など重要イベントを終え、ドル買いが入りやすい地合い。
ドル・円は113円95銭を付けた後は、日経平均株価の上げ幅縮小を受けドル買い・円売りはいったん後退。
ただ、来週の連邦準備制度理事会(FRB)による利上げを見込んだ買いが入りやすく、ドルは下げ渋った。
前週末の米11月雇用統計やイタリア国民投票などを終え、イベント・リスクが後退しており、やや円売りに振れやすい地合いといえそうだ。
ランチタイムの日経平均先物はプラス圏で推移しており、午後も株高継続を期待したドル買い・円売りで114円回復を目指す値動きとなりそうだ。
ただ、売り圧力も観測され上値は重いだろう。
ここまでのドル・円の取引レンジは113円50銭から113円95銭、ユーロ・円は122円12銭から122円60銭、ユーロ・ドルは1.0750ドルから1.0770ドルで推移した。
12時20分時点のドル・円は113円58銭、ユーロ・円は122円23銭、ポンド・円は144円77銭、豪ドル・円は84円73銭で推移している。
(為替・債券アナリスト 吉池威)
■後場のチェック銘柄
・大林組 (T:1802)、清水建設 (T:1803)など3社のレーティング格上げ
・帝人 (T:3401)、東芝機械 (T:6104)など14社の目標株価変更
・アズジェント (T:4288)、GTS {{|0:}}、インスペック {{|0:}}など8社がストップ高
※一時ストップ高(気配値)を含みます
・国際帝石 (T:1605)、入札に参加し、、メキシコ領メキシコ湾北部海域(ペルディドエリア)に位置するBlock3鉱区を落札。
初めてメキシコ領メキシコ湾における石油ガス探鉱開発事業に参画と発表
・イングリッシュNZ財務相
「国民党の党首選に出馬」
☆後場の注目スケジュール☆
・12:30 豪準備銀行が政策金利発表(1.50%に据え置き予想)
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