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・リスクオフのなか、外部環境の影響を受けづらい銘柄へ
・ドル円は110円52銭、戻りが鈍い、日本株の先安警戒感で
・そーせい、ニトリなど4社が目標株価変更
■リスクオフのなか、外部環境の影響を受けづらい銘柄へ
日経平均は大幅に下落。
263.76円安の18597.51円(出来高概算10億1000万株)で前場の取引を終えている。
5日の米国市場では、3月ADP雇用報告が予想を大幅に上回ったことが好感されて買いが先行したが、FOMC議事録が嫌気される格好となり、引けにかけて下げに転じていた。
シカゴ日経225先物清算値は大阪比65円安の18795円となり、これにサヤ寄せする格好から18800円を下回って始まった。
その後も米中首脳会談を控え、北朝鮮問題に対する警戒感が高まり、模様眺めムードのなか、じりじりと下げ幅を拡大させている。
セクターでは33業種全てが下げており、水産農林、証券、パルプ紙、海運、鉄鋼、精密機器、ガラス土石、機械、電気機器、銀行の弱さが目立つ。
東証1部の騰落銘柄は値下がり数が1800を超えており、ほぼ全面安商状となっている。
中小型株の弱さも目立っており、マザーズ指数の下落率は2%を超えている。
日経平均は18600円を下回り、年初来安値を更新している。
これまでのもち合いレンジを割り込む格好となり、26週線も下回ってきている。
地政学リスクの高まりを背景に、石川製 (T:6208)、豊和工 (T:6203)など防衛関連の一角に短期資金が集中。
その他、そーせいグループ {{|0:}}など材料が出ている銘柄が個別で売買されている状況である。
後場は日銀のETF買入れへの需給が下支えとなるものの、戻りの鈍さが意識されるようだと、改めて売り直される可能性が高そうだ。
リスクオフのなか、外部環境の影響を受けづらいビットコインなどIT絡みの押し目狙いといったところになろう。
(株式部長・アナリスト 村瀬智一)
■ドル・円は110円52銭、戻りが鈍い、日本株の先安警戒感で
6日午前の東京外為市場では、ドル・円は戻りの鈍い展開。
日本株の大幅安で警戒感が広がった。
ドル・円は朝方に110円74銭を付けた後、日経平均株価の下落を手がかりに売りが続き、一時110円29銭まで下落。
足元の安値圏に下げたことで押し目買いが観測された。
ただ、ランチタイムの日経平均先物が軟調地合いで、日本株安の継続を警戒したドル売り・円買いの流れが目先も続く見通し。
ドルは下値は堅そうだが、日経平均株価が昨年12月以来の安値に下落しているため、節目の110円に接近する可能性はあろう。
ここまでのドル・円の取引レンジは110円29銭から110円74銭、ユーロ・円は117円78銭から118円09銭、ユーロ・ドルは1.0662ドルから1.0684ドルで推移した。
12時15分時点のドル・円は110円52銭、ユーロ・円は117円93銭、ポンド・円は137円90銭、豪ドル・円は83円31銭で推移している。
(為替・債券アナリスト 吉池威)
■後場のチェック銘柄
・MIEコーポレーション {{|0:}}、石川製作所 (T:6208)など3社がストップ高
※一時ストップ高(気配値)を含みます
・そーせい {{|0:}}、ニトリ (T:9843)など4社が目標株価変更
・中3月財新サービス業PMI:52.2(2月:52.6)
☆後場の注目スケジュール☆
・14:00 印・サービス業PMI(3月) 50.3
・14:00 印・総合PMI(3月) 50.7
・15:00 独・製造業受注(2月) 3.4% -7.4%
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