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■株式見通し:ソフトバンクGやハイテク株への利食い強まるか
■外資系証券の注文動向:差し引き170万株の売り越し
■前場の注目材料:マザーズ指数は年初来高値更新、仮想通貨やゲーム関連が強い動き
■ソフトバンクGと銀行株の上昇がセンチメントを明るくさせるか
12日の日本株市場は利食い優勢の展開が意識されそうだ。
9日の米国市場では、米アップル株は4%近く下げている。
今秋発売が予定されている新型「iPhone」に搭載されるモデム半導体のダウンロード速度が、競合他社の高額スマートフォンに劣るとの一部報道が嫌気された。
また、半導体のエヌビディアが大幅下落。
空売り専門の調査会社シトロン・リサーチがツイッターで株価下落を予想したことが売りを誘った。
さらに、ゴールドマン・サックスがハイテク株を巡る慎重な見方を示したこともハイテクセクターの売りにつながっている。
先週はソフトバンクG (T:9984)の強さが目立っていたが、エヌビディアの連想から利食いの動きが強まるようだと、指数インパクトの大きさもあって日経平均に対する重しとなる。
一方、米下院は8日、2010年制定の金融規制改革法(ドッド・フランク法)の多くの条項を緩和する「金融選択法案」を可決した。
上院では可決に必要な賛成票を得られない見通しで、成立は難しいとみられているが、ハイテクセクターへの利益確定が強まる可能性のなか、金融セクターへの資金シフトが意識されそうだ。
(株式部長・アナリスト 村瀬智一)
■外資系証券の注文動向:差し引き170万株の売り越し
朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り860万株、買い1030万株、差し引き170万株の売り越しとの観測。
06月05日(月):370万株の買い越し
06月06日(火):210万株の買い越し
06月07日(水):160万株の買い越し
06月08日(木):150万株の売り越し
06月09日(金):50万株の売り越し
■前場の注目材料
・NYダウは上昇(21271.97、+89.44)
・NY原油は上昇(45.83、+0.19)
・金融規制改革法(ドッド・フランク法)見直し法案が米下院で可決
・マザーズ指数は年初来高値更新、仮想通貨やゲーム関連が強い動き
・食品など内需株が投資マネーを引き付ける
・東芝 (T:6502)、米電力に4000億円超 WH債務支払いで合意
・神戸物産 (T:3038)は17年10月期業績予想を上方修正、市場予想より増益幅拡大
・積水ハウス (T:1928)の17年2-4月期営業利益は26.0%増も想定内か
・ムニューシン米財務長官
「北米自由貿易協定(NAFTA)修正は、米国、カナダにとってプラスに」
「通貨操作をモニターすることは重要」
「債務上限、議会が8月までに引き上げる必要なし」
「年内の税制改革が最優先課題」
☆前場のイベントスケジュール
・特になし
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