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※2017年1o月2日10時に執筆
本日うれしいことに、拙著「月収15万円からの株入門 数字オンチのわたしが5年で資産を10倍にした方法 」が、Amazonランキング・株式投資/投資信託カテゴリーで念願の1位になりまして、今年の運はこれですべて使い果たしたと認識しております。
さて、そろそろ3月期決算の好業績企業が、中間決算もしくは通期予想の上方修正を出しつつありますね。
保有株に上方修正があった場合は、気分も株価もおおむね上げ↑となりますが、その逆もあります。
そう。
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それは「下方修正」です。
決算発表の日程はあらかじめ分かりますので、そこに向けてそのまま株を保有するか否か考える余地がありますが、業績の修正をいつ出すのかはさすがに予想できません。
保有株に下方修正が発表されたときの衝撃は、エレベーターの床がいきなり抜けて落下するくらいのインパクトがあります。
先日も、エレベーターの床が抜けて断末魔の叫びがアチラコチラから聞こえてきました。
9月25日、アイビー化粧品 (T:4918)が、第2四半期、通期の業績下方修正を発表しました。
営業利益だけにしぼって言えば、第2四半期の当初の予想は30〜35億に対して、修正後は5〜7億と増減率は−80%以上、通期予想は当初の予想は50〜60億、それに対して修正後は20億から32億と増減率は−46.7〜60%です。
もともとアイビー化粧品は幅のある予想を出していますが、その下限をさらに下回る下方修正。
これはホルダーにとっては超強烈パンチです。
決算短信によると、下方修正の理由は、9月単月に大きく予定していた美容液の注文状況が当初の予想を大きく下回ったためとあります。
以前、アイビー化粧品の2017年3月期決算発表にまつわるアレコレについてレポートを書きました。
その際は、通期決算発表の前日に営業利益18億円~22億円→10.9億円と大きく下方修正し、株価が大暴落。
当時ホルダーだったわたしは泣く泣く売りました。
ところが翌日のザラ場後の決算発表では、来期の営業利益予想が5倍!とビックサプライズ。
翌日の株価はストップ高に跳ね上がり、前日売ってしまったわたしは悔しさに爪を噛んだものです。
ただその際に、アイビー化粧品の過去1年の会社開示情報を確認したところ、下方修正の常習犯だということがわかりました。
そもそも最初に広げる風呂敷が大きすぎるのです。
その事から、今期の予想についてもかなり懐疑的でした。
8月3日に発表された第一四半期の数字も営業利益−6.3億と前年の−6.1億よりも赤字拡大です。
これはおそらく下方修正するだろうなというのは、過去の履歴を知ってる人は考えたと思います。
アイビー化粧品にかぎらず、保有株については過去の開示履歴をしっかりと自分の目で確認する一手間が大事だなと思う今日この頃です。
しかし、ホルダーの方には恐縮ですが、もってなくてよかったなー。
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執筆者名:藤川里絵
ブログ名:オレンジーナ通信