8日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
・日経平均は反落、利食い優勢もインデックスに絡んだ海外勢の資金流入は継続
・ドル・円は113円78銭、もみあい、材料難で方向感の乏しい展開
・値下がり寄与トップはファーストリテ (T:9983)、同2位は日東電 (T:6988)
■日経平均は反落、利食い優勢もインデックスに絡んだ海外勢の資金流入は継続
日経平均は反落。
64.59円安の22873.01円(出来高概算9億1000万株)で前場の取引を終えた。
7日の米国市場はまちまちの展開となり、米長期金利の下落から金融セクターが売られたが、税制改革への期待から下値は限られた。
シカゴ日経225先物清算値は大阪比125円安の22865円だったことから、これにサヤ寄せする格好から利食い優勢の展開となった。
しかし、寄付き直後に22759.07円まで下げた後は、押し目買い意欲の強さから下げ幅を縮めている。
セクターでは保険、銀行、石油石炭、鉄鋼が冴えない。
一方で、その他製品、電気機器、化学、精密機器、非鉄金属がしっかり。
東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が1200を超えており、全体の6割を占めている。
指数インパクトの大きいところでは、東エレク (T:8035)、ファナック (T:6954)、信越化 (T:4063)、安川電 (T:6506)が堅調。
一方で、ファーストリテ (T:9983)、日東電 (T:6988)、ソフトバンクG (T:9984)、NTTデータ (T:9613)が重しに。
日経平均は利食い優勢ではあるが、5日線を上回っての推移であり、押し目買い意欲の強さがうかがえる。
また、ファナック (T:6954)が売り先行で始まった後に切り返して高値を更新するなど、インデックスに絡んだ海外勢の資金流入も継続しており、押し目待ちに押し目なしの需給状況である。
ランチタイムの225先物は22850-22880円辺りでのもち合いが続いているが、22850円処での底堅さが意識されてくるようだと、ショートカバーを誘う格好にもなりそうだ。
決算発表が本格化する中、今期据え置きとなれば一先ず嫌気売りが先行しそうだが、需給状況の良好な銘柄については、押し目買いの好機になる可能性もあろう。
また、日経平均がこう着となるなか、新興市場の中小型株などへ短期的な資金が向かいやすい面もありそうだ。
(株式部長・アナリスト 村瀬智一)
■ドル・円は113円78銭、もみあい、材料難で方向感の乏しい展開
8日午前の東京市場でドル・円はもみあい。
重要イベント通過で材料が乏しく、方向感の出にくい展開となった。
ドル・円は、日経平均株価が前日終値を下回って推移しており、ややリスク回避的なドル売り・円買いに振れた。
ただ、113円半ば以下は押し目買いが見込まれ、ドルは下値の堅い値動きとなった。
ランチタイムの日経平均先物は軟調地合いとなっており、目先の日本株安継続を警戒した円買いが観測される。
一方、米10年債利回りは朝方に上昇したものの足元は伸び悩んでおり、ドル買いは入りづらいようだ。
ここまでの取引レンジは、ドル・円は113円64銭から114円03銭、ユーロ・円は131円90銭から132円14銭、ユーロ・ドルは1.1586ドルから1.1606ドルで推移した。
(為替・債券アナリスト 吉池威)
■後場のチェック銘柄
・シュッピン (T:3179)やワコム (T:6727)がストップ高
※一時ストップ高・安(気配値)を含みます
・値下がり寄与トップはファーストリテ (T:9983)、同2位は日東電 (T:6988)
■経済指標・要人発言
・トランプ米大統領
「米国の都市が脅威にさらされることは許さない」
・布野日銀審議委員
「強力な金融緩和を粘り強く推進していくことが重要」
「日銀が2%の物価上昇を目指すことは、長い目でみた為替相場の安定につながる」
☆後場の注目スケジュール☆
特になし
<DM>
・日経平均は反落、利食い優勢もインデックスに絡んだ海外勢の資金流入は継続
・ドル・円は113円78銭、もみあい、材料難で方向感の乏しい展開
・値下がり寄与トップはファーストリテ (T:9983)、同2位は日東電 (T:6988)
■日経平均は反落、利食い優勢もインデックスに絡んだ海外勢の資金流入は継続
日経平均は反落。
64.59円安の22873.01円(出来高概算9億1000万株)で前場の取引を終えた。
7日の米国市場はまちまちの展開となり、米長期金利の下落から金融セクターが売られたが、税制改革への期待から下値は限られた。
シカゴ日経225先物清算値は大阪比125円安の22865円だったことから、これにサヤ寄せする格好から利食い優勢の展開となった。
しかし、寄付き直後に22759.07円まで下げた後は、押し目買い意欲の強さから下げ幅を縮めている。
セクターでは保険、銀行、石油石炭、鉄鋼が冴えない。
一方で、その他製品、電気機器、化学、精密機器、非鉄金属がしっかり。
東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が1200を超えており、全体の6割を占めている。
指数インパクトの大きいところでは、東エレク (T:8035)、ファナック (T:6954)、信越化 (T:4063)、安川電 (T:6506)が堅調。
一方で、ファーストリテ (T:9983)、日東電 (T:6988)、ソフトバンクG (T:9984)、NTTデータ (T:9613)が重しに。
日経平均は利食い優勢ではあるが、5日線を上回っての推移であり、押し目買い意欲の強さがうかがえる。
また、ファナック (T:6954)が売り先行で始まった後に切り返して高値を更新するなど、インデックスに絡んだ海外勢の資金流入も継続しており、押し目待ちに押し目なしの需給状況である。
ランチタイムの225先物は22850-22880円辺りでのもち合いが続いているが、22850円処での底堅さが意識されてくるようだと、ショートカバーを誘う格好にもなりそうだ。
決算発表が本格化する中、今期据え置きとなれば一先ず嫌気売りが先行しそうだが、需給状況の良好な銘柄については、押し目買いの好機になる可能性もあろう。
また、日経平均がこう着となるなか、新興市場の中小型株などへ短期的な資金が向かいやすい面もありそうだ。
(株式部長・アナリスト 村瀬智一)
■ドル・円は113円78銭、もみあい、材料難で方向感の乏しい展開
8日午前の東京市場でドル・円はもみあい。
重要イベント通過で材料が乏しく、方向感の出にくい展開となった。
ドル・円は、日経平均株価が前日終値を下回って推移しており、ややリスク回避的なドル売り・円買いに振れた。
ただ、113円半ば以下は押し目買いが見込まれ、ドルは下値の堅い値動きとなった。
ランチタイムの日経平均先物は軟調地合いとなっており、目先の日本株安継続を警戒した円買いが観測される。
一方、米10年債利回りは朝方に上昇したものの足元は伸び悩んでおり、ドル買いは入りづらいようだ。
ここまでの取引レンジは、ドル・円は113円64銭から114円03銭、ユーロ・円は131円90銭から132円14銭、ユーロ・ドルは1.1586ドルから1.1606ドルで推移した。
(為替・債券アナリスト 吉池威)
■後場のチェック銘柄
・シュッピン (T:3179)やワコム (T:6727)がストップ高
※一時ストップ高・安(気配値)を含みます
・値下がり寄与トップはファーストリテ (T:9983)、同2位は日東電 (T:6988)
■経済指標・要人発言
・トランプ米大統領
「米国の都市が脅威にさらされることは許さない」
・布野日銀審議委員
「強力な金融緩和を粘り強く推進していくことが重要」
「日銀が2%の物価上昇を目指すことは、長い目でみた為替相場の安定につながる」
☆後場の注目スケジュール☆
特になし
<DM>