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後場に注目すべき3つのポイント~決算評価も日替わり物色か

発行済 2018-01-30 12:31
更新済 2018-01-30 12:33
後場に注目すべき3つのポイント~決算評価も日替わり物色か
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30日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。


・日経平均は続落、決算評価も日替わり物色か
・ドル・円は小じっかり、ユーロ・ドルの下落で
・値下がり寄与トップはファーストリテ (T:9983)、同2位はファナック (T:6954)


■日経平均は続落、決算評価も日替わり物色か

日経平均は続落。
152.08円安の23477.26円(出来高概算7億株)で前場の取引を終えた。
29日の米国市場は、米国債利回りが2014年以来の高水準に上昇したことが嫌気され、終日軟調推移となった。
シカゴ日経225先物清算値は大阪比75円安の23535円となり、これにサヤ寄せする格好から始まっている。
その後一時23581.98円まで下げ幅を縮める局面もみられたが戻りは鈍く、反対に支持線として意識されていた25日線を割り込むと、じりじりと下げ幅を広げている。


東証1部の騰落銘柄は値下がり数が1499と1500に迫っており、全体の7割を占めている。
セクターでは鉱業、石油石炭、その他金融、証券、保険、海運、電気機器、建設が弱い。
一方でパルプ紙、機械、輸送用機器の3業種が小幅ながらプラスとなった。
指数インパクトの大きいところでは日立建 (T:6305)、花王 (T:4452)、コマツ (T:6301)が堅調。
半面、ファーストリテ (T:9983)、ファナック (T:6954)、東エレク (T:8035)、信越化 (T:4063)、ソフトバンクG (T:9984)がさえない。


日立建 (T:6305)が堅調な展開となるなど、決算を評価した物色はみられている。
しかし、前日に決算が評価されていたファナック (T:6954)や信越化 (T:4063)はインデックスに絡んだ売りも交え、前日の上昇部分が帳消しになっている。
決算評価も買いが続かないようだと、日替わり的な物色になりやすく、その分、資金の逃げ足も速まることになろう。


また、日経平均は支持線として意識されていた25日線を割り込んできている。
想定されていた面はあるものの、一目均衡表では基準線での攻防となっており、これを割り込んでしまうと、いったんは年初の上昇部分が帳消しになる可能性もある。
もっとも、その水準でも13週線が支持線として機能しており、中長期的なトレンドは強い。
決算を手掛かりとした日替わり物色を行いつつ、目先底を探る展開になりそうだ。


(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■ドル・円は小じっかり、ユーロ・ドルの下落で

30日午前の東京市場でドル・円は小じっかり。
ユーロ・ドルの弱含みを受け、ドルへの下押し圧力が後退した。


ドル・円は、ユーロ・ドルの下落基調を背景にやや押し上げられ、108円後半から109円台に値を切り上げた。
また、日経平均株価の下げ幅縮小も円買いを弱めたようだ。


ただ、ランチタイムの日経平均先物は軟調地合いが続き、目先の日本株反転を見込んだ円売りは弱い。
今晩のトランプ大統領の一般教書演説を前に積極的なドル買いは手控えられている。


ここまでの取引レンジは、ドル・円は108円78銭から109円21銭、ユーロ・円は134円73銭から134円97銭、ユーロ・ドルは1.2360ドルから1.2388ドルで推移した。


(為替・債券アナリスト 吉池威)


■後場のチェック銘柄

・KIMOTO (T:7908)やニチダイ (T:6467)がストップ高
※一時ストップ高・安(気配値)を含みます

・値下がり寄与トップはファーストリテ (T:9983)、同2位はファナック (T:6954)


■経済指標・要人発言

・茂木経済再生相
「為替レートは日本経済に影響あり、今後も注視したい」

☆後場の注目スケジュール☆


特になし


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