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■株式見通し:自律反発も買い一巡後はよりディフェンシブ系に
■決算チェック:ACCESS、1Q営業赤字に転換、通期据え置き
■前場の注目材料:富士通、製品1個追跡、多品種生産、精密管理、ブロックチェーン活用
■自律反発も買い一巡後はよりディフェンシブ系に
31日の日本株市場は、イタリアの政局不安が和らいだことを受けて、買い先行の相場展開になろう。
30日の米国市場はNYダウが300ドルを超える上昇となった。
イタリアの政局不安が一服し、投資家心理が持ち直したことで買いが先行。
米国債利回りの上昇を受けて金融関連銘柄を中心に買い戻しが広がったほか、原油高も好感された。
シカゴ日経225先物清算値は大阪比225円高の22255円となり、これにさや寄せする格好から、先物主導によるインデックス買いが日経平均を押し上げる格好となろう。
そのため、指数インパクトの大きいファーストリテ (T:9983)、ファナック (T:6954)、ソフトバンクG (T:9984)、日東電 (T:6988)、TDK (T:6762)などが日経平均をけん引する格好になりそうだ。
また、原油先物相場の上昇を背景に、足元で調整が続いている国際帝石 (T:1605)などエネルギー株のリバウンドのほか、金融株や輸出関連の一角へも買い戻しが意識されやすいと考えられる。
また、昨日の日経平均は節目の22000円を下回り、同水準に位置している75日線、200日線辺りでの攻防となった。
いったんは調整一巡が意識されやすいところまで下げたほか、きょうのMSCIリバランスでインデックスイベントも通過することもあり、外部環境次第ではあるが、底堅さは意識されてこよう。
もっとも、日経平均は調整トレンドが継続し、一目均衡表では雲に接近しているほか、遅行スパンは実線を割り込みつつあり、シグナルは悪化傾向にある。
米雇用統計を控えているほか、欧州政治リスクや米朝首脳会談への思惑等からオーバーウィークのポジションはとりづらいところ。
中小型株も需給が悪化傾向にあるが、買い一巡後はよりディフェンシブ系のほか、好業績でトレンドの強い中小型銘柄等に短期資金が集中しよう。
(村瀬 智一)
■ACCESS、1Q営業赤字に転換、通期据え置き
ACCESS (T:4813)は30日、19年1月期第1四半期決算を発表。
営業損益は1.66億円の赤字(前年同期は0.12億円の黒字)だった。
IoT分野において売上高が減少したことからセグメント全体で減収となり、また、製品開発投資に伴う減価償却費の増加及び電子出版分野でのサービス拡大に伴う原価増により減益となった。
なお、通期については据え置いており、株価は足元で調整が続いていたこともあり、中立要因になろう。
■前場の注目材料
・NYダウは上昇(24667.78、+306.33)
・ナスダックは上昇(7462.45、+65.86)
・SOX指数は上昇(1389.91、+8.99)
・VIX指数は低下(14.94、-2.08)
・1ドル108円80-90銭
・米原油先物は上昇(68.21、+1.48)
・シカゴ日経225先物は上昇(22255、大阪比+225)
・イタリア政治不安が後退
・朝鮮半島をめぐる地政学リスク後退
・日銀が大規模緩和継続
・三井化学 (T:4183)、蘭に新工場、PPコンパウンド、車向け年3万トン
・レオパレス21 (T:8848)、建築基準法違反疑い、「速やかに補修」
・富士通 (T:6702)、製品1個追跡、多品種生産、精密管理、ブロックチェーン活用
・洋ゴム (T:5105)、タイヤ空力、解析・予測、低燃費化に活用
☆前場のイベントスケジュール
・10:00 中・製造業PMI(5月) 51.4 51.4
・10:00 中・非製造業PMI(5月) 51.8 54.8
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