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欧州市場サマリー(29日)

発行済 2009-12-30 05:56

     1310GMT      28日

ユーロ/ドル   1.4435 1.4382

ドル/円    91.720      91.590

ユーロ/円   132.43      131.74 

 

              29日終値     前営業日終値

株 FT100 5437.61(+35.20) 5402.41

  クセトラDAX     6011.55(+ 8.63) 6002.92

 

             29日午後3時   24日午前10時半

金 現物値決め   1106.00      1104.50

 

             先物    現物利回り

3カ月物ユーロ(3月限)  99.230 (+0.000)  0.344(0.355)

独連邦債2年物 1.324(1.268)

独連邦債10年物(3月限) 121.47 (+0.05) 3.366(3.356)

独連邦債30年物   4.090(4.092)

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 <為替> 年末で閑散商いとなるなかドルが対ユーロおよび豪ドルなどの高利回り通

貨に対して下落。米経済の回復期待を背景にリスク許容度が高まった。

 豪ドルは一時対米ドルで1.2%上昇し、12日ぶり高値をつけた。ニュージー

ランドドルも対米ドルで1.6%上昇した。

 

 <株式> ロンドン株式市場は5営業日続伸。鉱山株の上げが銀行や原油関連株の下落

を上回り、FT100種指数は前年9月のリーマン・ブラザーズの経営破たん

以前の水準を回復した。

 FT100種総合株価指数<.FTSE>は終値として1年3カ月ぶりの高値となる。ただク

リスマス休暇明けで、商いは非常に薄かった。

 バークレイズ・ウエルスの市場ストラテジスト、ヘンク・ポッツ氏は「マクロ状況は依

然として不透明であったとしても、企業業績が年末に向け好調であることから、株価は一

本調子で上昇している」と述べた。

 金属価格の上昇を受けて鉱山関連株が上昇し、指数を押し上げた。アントファガスタ

、ロンミン、ベダンタ・リソーシズ、BHPビリトン

2.2─4.0%高で終了した。

 カザフスタンの銅会社、カザキミスは1.7%上昇。中国の国営銀行から予想

よりも多い27億ドルの融資を得たとを同社の株式を保有するカザフスタンの国営福祉基

金の幹部が明らかにした。

 FT100種指数採用銘柄で最も大きく上げたのは ショッピングモール運営のリバテ

ィ・インターナショナル。クリスマス明けの値引きセールの集客力への期待から

4.9%上昇した。セグロ、ブリティッシュ・ランド、ハマーソン

は2.4─3.2%高。

 銀行株はセクター全体としては下落した。HSBCは0.7%、バークレイズ

は0.4%、それぞれ下げた。両銘柄ともクリスマス前は上げていた。一方でロ

イヤル・バンク・オブ・スコットランド(RBS)は2.5%上昇。ロイズ・バ

ンキング・グループは1.6%、スタンダード・チャータード(スタンチャート)

は1.0%上昇した。

 原油価格の反落を受け、石油関連株もセクター全体としては下落した。BP

は0.6%安。ロイヤル・ダッチ・シェルは変わらずで取引を終え、BG

グループは0.3%高となった。

 ブリティッシュ・エアウェイズ(BA)は1.6%下落。24日に米国で発生

した航空機爆破未遂事件を受けた安全基準厳格化による影響への懸念から売りが出た。B

A乗務員がストライキに入るとの観測も売り要因となった。

 FT100種指数は3月につけた6年ぶりの安値から約57%上昇。年初からの上昇率

は約23%となっており、年間上昇率は1997年以来の大きさとなる見通し。

 欧州株式市場は、薄商いのなかFTSEユーロファースト300種指数が6営業日続伸

した。終値として4営業日連続で1年3カ月ぶりの高値を更新した。鉱山・医薬品株が相

場を押し上げた。

 FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>は2.96ポイント(0.28%)高

の1046.89。出来高は90日平均の約39%にとどまった。

 DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は9.66ポイント(0.32%)高の

2992.08。

 鉱山株が買われた。銅価格が1年3カ月超ぶりの水準に上昇した。南米チリにある世界

有数の銅山でストライキの可能性が高まっていることが背景にある。

 BHPビリトン、リオ・ティント、アングロ・アメリカン、ベ

ダンタ・リソーシズ、ユーラシアン・ナチュラル・リソーシズ(ENRC)

.L>、アントファガスタが0.6―4%上昇した。

 カゼノブの株式ストラテジスト、ダレン・ウィンダー氏は「市場は年末を控えて閑散と

している。かなりの上昇相場で1年を終えるのは珍しいことではない」と説明。企業業績

の回復や2010年の経済成長見通しの改善、少なくとも10年初めにかけて低金利が続

く見込みであることなどが株式需要を支えるとの見方を示した。 

 医薬品株も堅調。サノフィ・アベンティス、グラクソ・スミスクライン

、アストラゼネカが0.2―0.7%値を上げた。

 銀行株は売り優勢。HSBC、UBS、バークレイズ、ド

イツ銀行が0.4―0.7%下落した。

 ブリティッシュ・エアウェイズ(BA)が1.6%安。ストライキをめぐる懸

念やクリスマスにかけて米国で発生した航空機爆破未遂事件の影響が尾を引いている。

 

 <ユーロ圏債券> 利回りが小幅上昇。欧州株式が一段高となり安全資産としての国

債の魅力が低下するなか、独連邦債10年物利回りは6週間ぶり高水準近くで推移した。

 景気回復期待で株式市場が堅調となっていることで12月の国債市場は圧迫され、利回

りが上昇している。

 休場だった英国市場が取引を再開したが、年末のため薄商いとなっている。

 野村証券の金利ストラテジスト、ショーン・マロニー氏は「リスク資産にまずまずの買

いが入っていることや、イタリアと米国で国債入札が予定されていること」が債券相場に

影響していると指摘した。

 米財務省はこの日、420億ドルの5年債入札を実施。前日行われた2年債入札は

精彩を欠く結果となった。

 イタリアは30日に2012・2020年償還の固定利付債入札を実施する。

 独連邦債10年物利回りは1ベーシスポイント(bp)上昇し

3.365%。一時、11月13日以来の水準に近い3.39%をつけた。

 前出のマロニー氏は「3.40%台に向かっている」とした上で「この水準を超えた場

合、非常に薄商いであることを考慮する必要がある」と述べた。

 独連邦債2年物利回りは4bp上昇し1.314%。

 2・10年債の利回り格差は約3bp縮小し205bpとなった。

 独連邦債先物3月限清算値は7ティック高の121.49。出来高は

20万枚弱と月初に見られた水準の3分の1程度だった。

 12月の独消費者物価指数速報値は市場予想を上回ったが、市場では材料視されなかっ

た。

 米コンファレンス・ボードが発表した12月の消費者信頼感指数は3カ月ぶりの高水準

となったほか、10月のS&P/ケース・シラー指数は主要20都市圏の住宅価格動向を

示す指数が前月比変わらずとなったが、これらの指標にも市場は反応薄だった。

 10年物のギリシャ国債と独連邦債の利回り格差はほぼ変わらずの239bp。

 

                       [東京 30日 ロイター]

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