カワチ薬品 (T:2664):2050円(+168円)大幅反発。
前日に第3四半期の決算を発表、累計営業利益は34.6億円で前年同期比9.8%減益、既存店売上高の低迷によって減収減益となった。
ただ、上半期実績は25.2億円で同18.9%の減益であったため、10-12月期は3割近い増益に転じている。
通期計画の42億円、前期比8.2%減益に対する過度な下振れ懸念などは後退する形にもなっているようだ。
イソライト工業 (T:5358):600円(+81円)大幅続伸。
一部のメディアでは、長期的に株価上昇が期待できる成長株として取り上げられており、短期資金を中心に評価の高まる展開となっているもよう。
焼成炉向け断熱材が規制の影響によってRCFからAESにシフト、同社はAESでトップシェアを誇っており、収益性の改善が図られているとされている。
増配基調やPER水準の割安感なども指摘しているようだ。
ベクトル (T:6058):1298円(-55円)大幅続落。
三菱UFJモルガン・スタンレー証券では投資判断を「オーバーウェイト」から「ニュートラル」に格下げ、目標株価も3500円から1400円に引き下げている。
高成長企業としての期待に対して、中期利益目標の先延ばしは市場の信頼低下につながるとして、バリュエーションを引き下げているもよう。
営業効率の低下を要因に、19年2月期から23年2月期までの営業増益の年率平均は従来予想の20.5%増から15.8%増に修正。
KOA (T:6999):1426円(+99円)大幅反発。
前日に第3四半期(累計)の業績予想上方修正を発表している。
営業利益は従来予想の40.90億円から43.93億円に増額。
国内の自動車向け抵抗器の販売数量好調、為替レートの想定比円安推移などが業績上振れの背景となったもよう。
ハイテク各社は総じて足元の収益悪化懸念が強いなか、上方修正がストレートにポジティブ視される形に。
なお、決算発表は明日を予定している。
日本電産 (T:6594):12335円(+120円)反発。
前日に第3四半期の決算を発表、営業利益は311億円で前年同期比30.1%減益、上半期までは2ケタ増益が続いたが、一転して2ケタの減益となった。
中国企業の在庫圧縮が幅広い製品で強まっているもよう。
115億円の構造改革費用も含まれている。
ただ、先の下方修正によって足元の収益環境悪化は織り込み済み、今後の自助努力による収益改善を期待する動きが優勢に。
500億円を上限とする自社株買いの実施も発表へ。
Vデザイン (T:3960):2374円(+352円)大幅に反発。
18年12月の取扱高について、ハウスプリペイド事業が332.02億円、ブランドプリペイド事業が58.45億円だったと発表している。
いずれも11月(253.14億円、55.67億円)から拡大した。
両事業の合計は19年6月期の累計(18年7-12月)で1867.18億円となっており、18年6月期通期(2834.92億円)との比較では65.9%に達している。
年末の好業績が利益拡大につながるとの期待から、買いが膨らんでいるようだ。
アドベンチャー (T:6030):6770円(+170円)大幅に反発。
国内・海外ツアーを手掛けるラド観光(大阪市)の株式を取得し、子会社化すると発表している。
取得費用は約10億円。
ラド観光は、大手企業の参入が少ない工夫されたスキーツアーや航空会社とのコネクションを活かした航空券発券事業などで強みを持つとされる。
子会社化により、アドベンチャーの広告及び集客のノウハウを応用し、顧客にラド観光の旅行商品やサービスを提供していく。
リボミック (T:4591):505円(+80円)大幅に反発。
自社開発品RBM-007(抗FGF2アプタマー)の米国での第1 /2a相臨床試験で、第1コホート(低用量群)の安全性が確認され、第2コホート(第1コホートより投与量増加)の最初の患者への投与が行われたと発表している。
適応症は滲出型加齢黄斑変性症。
今回の第1 /2a相臨床試験では、3用量(3コホート)を設定し、主に安全性及び忍容性を確認している。