ファナック (T:6954):18845円(+485円)大幅続伸。
前日に第3四半期決算を発表、累計営業利益は1341億円で前年同期比20.8%減益、10-12月期は357億円で同42.3%減益となった。
通期計画は従来の1509億円から1479億円に下方修正している。
10-12月期受注高は1372億円で同30%減であった。
実績は市場想定を上回ったものの、受注や通期見通しは下振れる形に。
ただ、会社側では需要の下げ止まりを強調しており、先行きの収益回復を織り込みに行く動きが優勢となっている。
任天堂 (T:7974):30680円(-3150円)急反落。
前日に第3四半期の決算を発表している。
10-12月期は1586億円で前年同期比36.2%増益、市場予想を100億円程度上回ったとみられる。
累計営業利益は2200億円で同40.6%増益、通期計画比で進捗率は98%に達している。
通期でのスィッチ販売台数計画は下方修正されたがサプライズは限定的だろう。
ただ、通期計画の据え置きなどから、目先の好材料出尽くし感が先行しているもようだ。
ニチイ学館 (T:9792):1113円( - )ストップ高買い気配。
前日に発表した教育事業の構造改革が評価材料となっている。
これまで多額の赤字計上が続いていただけに、市場では構造改革の必要性が指摘されていたもよう。
今回、FCを除く「COCO塾ジュニア」の実質的な撤退、並びに、旧COCO 塾の一部閉鎖などを発表している。
事業リストラによる今後の収益改善やGABAなどへの経営資源注力の強まりなどに期待が向かっているもよう。
村田製 (T:6981):16720円(+1300円)急騰。
前日に第3四半期決算を発表、累計営業利益は2251億円で前年同期比54.6%増、10-12月期も856億円で同90.6%増と大幅増益が続いた。
市場予想を50億円強上回っている。
値上げ効果を織り込んで、通期予想は2750億円、前期比68.4%増を据え置いており、MLCC値上げに対する悲観論は後退する形になっている。
また、中国スマホメーカーの在庫調整は進展し、春頃から部品調達は改善の可能性とも指摘しているようだ。
ZOZO (T:3092):2016円(-177円)急反落。
前日に第3四半期決算を発表しているが、通期予想の大幅下方修正がネガティブなインパクトにつながっている。
営業利益は従来予想の400億円から265億円に下方修正、2割増益予想から一転、前期比18.9%の減益となる見通し。
市場コンセンサスは330-340億円程度であった。
ZOZOSUITの無料配布効果が期待ほど生じていなこと、生産体制に問題が生じたことなどが背景となっているようだ。
KSK (T:9687):1799円(+120円)大幅に3日続伸。
19年3月期の年間配当を従来予想の47.00円から記念配当を含む94.00円(前期実績47.00円)に増額修正している。
創立45周年を迎えることに伴う措置。
第3四半期累計(18年4-12月)の営業利益は前年同期比12.3%増の9.63億円で着地した。
システムコア事業やネットワークサービス事業が順調に推移した。
通期予想は前期比0.4%増の13.60億円で据え置いた。
進捗率は70.8%。
トライSTG (T:2178):324円(+8円)大幅に続伸。
200万株(6億円)を上限に自社株買いを実施すると発表している。
発行済株式総数(自社株を除く)に対する割合は6.86%。
取得期間は1日から5月24日まで。
成長を促進するためのインセンティブ・プランや買収対価への活用等、機動的な資本政策を遂行し、株主価値を高めることが目的。
このうち150万株(4.74億円)を上限に1日朝方の立会外取引(ToSTNeT-3)で買い付ける。
また、九州支店を3月1日に開設する。
J・TEC (T:7774):877円(+13円)3日ぶり反発。
膝関節の外傷性軟骨欠損症または離断性骨軟骨炎の治療に使用されている再生医療等製品「自家培養軟骨ジャック」の仕様変更について、厚生労働省から一部変更承認を取得したと発表している。
患者の骨膜の代わりに人工のコラーゲン膜を使用する。
これまでは患者の脛骨から採取した骨膜で欠損部を覆って治療していた。
患者の身体的負担の軽減と医師の移植手技の簡便化を実現することが目的という。