英ポンドはブレグジットに関する最新ニュースでドルとユーロに対してほぼ1%下落した後若干戻して推移している。
メイ首相のEU離脱協定の3度目の投票は、手続き上の理由でバーコウ下院議長により取りやめとなり、英ポンドは下落した。
ブレグジット担当閣外相のナディム・ザハウィ氏は、「バーコウ下院議長が行ったことで、ブレグジットをしない可能性がはるかに高まった」とBBCに語った。
しかし同時に「合意なきブレグジット」の提唱者たちは、バーコウ下院議長の行動によってEUとの協定がない状態で来週末に英国がEUを離脱することになる可能性を高めたと信じている。協定案の議会可決なしでメイ首相が今週末のEU首脳会議で短期間の離脱延期を要請することは事実上不可能になったからだ。
ブレグジットは英国の経済指標の数字を覆い隠しているが、それでもポンドは毎月の失業保険申請件数に反応するかもしれない。 平均収入の上昇はすでに10年ぶりの高さだ。英国が合意なきブレグジットを回避できる場合、イングランド銀行の利上げはより可能性の高いものになるだろう 。
午後5時34分時点でポンドはドルに対して1.3266であり、バーコウ議長の発表後に直近1週間近くで初めて 1.32ドルを下回った。
米ドルは依然として火・水曜日の連邦公開市場委員会(FOMC)を前により安く推移している。弱い経済指標のおかげで、10年物の米国債利回りは2019年の最低値から4ベーシスポイント以内になり、ドルの魅力は低下した。ドルインデックスは、95.838で6週間ぶりの安値を試している。