24日の日経平均は反落。
59.74円安の22200.00円(出来高概算12億1000万株)で取引を終えた。
23日の米国市場では、ツイッターのほか、ロッキード・マーティン、ユナイテッド・テクノロジーズなど好決算が相次いだことを背景にNYダウが145ドル高となったほか、ナスダックとS&P500は最高値を更新。
米決算に対しては警戒感が燻ぶっていただけに、決算を受けた米株高の流れを引き継ぐ格好から、22300円を回復して始まった。
注目されていた日本電産 (T:6594)の決算はコンセンサスを下回ったが、アク抜け的な動きをみせたこともあり、これも安心感につながった。
とは言え、積極的な参加者は限られており、寄り付き直後に付けた22362.92円を高値に、その後はこう着の中で、結局は小幅に下げに転じている。
東証1部の騰落銘柄は値下がり数が1500を超えており、全体の7割を占めている。
セクターでは電力ガスの下落率が3.8%超となったほか、証券、輸送用機器、石油石炭、金属製品、ガラス土石が冴えない。
一方で、サービス、その他製品、医薬品が小じっかり。
指数インパクトの大きいところでは、ユニファミマ (T:8028)、東エレク (T:8035)、ホンダ (T:7267)が重石となる半面、ファーストリテ (T:9983)が下支えとなった。
日経平均は4営業日ぶりに反落となったが、5日線が位置する22200円処での底堅さが意識されている。
強含みの動きを見せていた日本電産が一時下げに転じていたほか、決算を控えていたファナック (T:6954)が下げに転じており、本格化する決算を前に積極的なポジションは取りづらいといったところであろう。
とは言え、機関投資家は動きづらいものの、個人主体の売買については短期的とは言え、決算を評価した物色が目立っている。
また、先回り的な動きも限られていたこともあり、良好な決算に対してはギャップ・アップで始まった後も、高値圏での底堅い値動きをみせており、需給状況は悪くないであろう。
主力大型株の決算は手掛けづらいだろうが、中小型株については決算評価の流れが強まりやすそうである。