米中貿易戦争が激化する中、7日の金先物は1500ドル台に到達した。
午後16時20分時点で、ニューヨーク商品取引所における12月渡しの金先物は1.26%高で1502.95ドルをつけている。
米中貿易戦争が激化し、株式市場も下落する中で、安全資産としての金の需要が下支えされた。
中国人民銀行(PBOC)は7日、人民元の中心レートを6.9996元に設定した。
中国人民銀行はまた、「米国は事実を無視し、我が国に為替通貨国というラベルを不当に貼り付けている。このような行為は他国だけでなく自分をも傷つける」と述べている。
中国人民銀行が5日、対ドル7元台までの下落を容認したことを受け、米国は中国を為替操作国として認定している。
1日、ドナルド・トランプ米大統領が、9月1日より中国からの輸入品3000億ドル相当に対し、10%の追加関税を課すことを明らかにして以来、米中間の緊張は高まっている。
激化する米中貿易戦争により、FRBが追加の利下げをする公算が高まったとする見方も存在する。仮にそのような事態となれば、金のような安全資産に対する需要が高まり、更なる価格の上昇に繋がるだろう。