22日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■株式見通し:買い一巡後は次第にこう着感が強まりやすい■前場の注目材料:アセンテック、上方修正 営業利益4.55億円←4.2億円■キヤノン、26年売上高で新規事業40%、M&A駆使、医療など軸■買い一巡後は次第にこう着感が強まりやすい22日の日本株市場は、米株高の流れを受けて買い先行後は、これまで同様にこう着感の強い相場展開になりそうだ。
21日の米国市場ではNYダウが240ドル高と反発した。
複数の小売企業決算が好感されており、小売や耐久消費財・アパレルの上昇が目立った。
米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨では、大半の当局者が利下げを低調なインフレや貿易摩擦問題の先行き不透明感による下方リスクに対する保険と認識しており、長期にわたる利下げ開始を意味するものではないことが示された。
一方で、政策変更への柔軟性を持ち続けることでも一致している。
シカゴ日経225先物清算値は大阪比115円高の20685円。
円相場は1ドル106円60銭台とやや円安に振れて推移している。
FOMC議事要旨の発表後は、大きな変動をみせていないこともあり、一先ず安心感につながりやすいだろう。
とは言えジャクソンホール会議に市場の関心が集まるなかで、9月のFOMCでの追加利下げが確実視されているなど、ハト派期待が高すぎる状況でもある。
足元では催促相場的な下げに対するカバーが優勢であるが、パウエルFRB議長講演でトランプ大統領の圧力に屈しないような態度を示せば、再びリスクオフ相場が意識されてくる。
ヘッジファンドのドル円ポジションからは急激な円高はないだろうが、売買を手控えさせそうである。
また、足元で売買代金は連日で1.5兆円程度と薄商いでもあり、シカゴ先物にサヤ寄せする格好から買い一巡後は、次第にこう着感が強まりやすいところである。
米国の上昇が小売各社の決算を好感した格好であり、ハイテク株等は高安まちまちだったことも、日本株市場へのインパクトに欠けるだろう。
ただ、昨日の日経平均は売り優勢で始まったが、これまで同様、その後は短期筋の買い戻し等から下落幅を縮めており、チャート形状としては連日で陽線を形成している。
方向感は掴みづらいところではあるが、5日線を上回っての推移が続くことで、センチメントを明るくさせるであろう。
■アセンテック、上方修正 営業利益4.55億円←4.2億円アセンテック (T:3565)は2020年1月期業績予想の修正を発表。
営業利益は従来の4.2億円から4.55億円に上方修正した。
地方公共団体や国内のクラウド企業向けにデータセンターで使う外部記憶装置の卸販売が伸びる。
また、利幅が厚い自社製の小型パソコンの販売も好調を維持。
あわせて33万株の立会外分売を実施すると発表。
予定期間は8/29~9/3。
■前場の注目材料・NYダウは上昇(26202.73、+240.29)・ナスダック総合指数は上昇(8020.21、+71.65)・シカゴ日経225先物は上昇(20685、大阪比+115)・1ドル106円50-60銭・SOX指数は上昇(1512.72、+13.82)・VIX指数は低下(15.80、-1.70)・株安局面での自社株買い・米追加利下げ期待・欧州中央銀行(ECB)が追加緩和検討・日銀のETF購入・キヤノン (T:7751)26年売上高で新規事業40%、M&A駆使、医療など軸・住友電 (T:5802)テクノアソシエにTOB、株過半数取得へ・NTN (T:6472)独自の環境貢献指標を策定、5段階で製品評価・SOMPO (T:8630)アフリカ深耕、フィンテック分野の新興企業に出資・ヤマハ発 (T:7272)ソニーと開発、エンタメ特化の自動運転車・住友鉱 (T:5713)EV向け電池正極材増産、月4550トン体制確立☆前場のイベントスケジュール・特になし
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