9日のマザーズ先物は前日比2.0pt高の861.0ptと小幅に反発した。
高値は862.0pt、安値は854.0pt、取引高は1433枚。
前日の米国市場は、8月の雇用統計が市場予想を下回るも平均時給の伸びが加速したため、好悪混ざる内容。
その後は、想定内の内容とはいえ、パウエル議長の講演から9月の利下げ期待が改めて高まり、NYダウは上昇。
日本株式市場もこれを好感する形で始まった。
こうした背景が、個人投資家心理の回復に寄与したこともあり、マザーズ市場も、朝方から業績の上方修正を発表した企業など材料のある銘柄を中心に上昇スタートなった。
午前の取引時間中に一時進行した対ドルでの円高進行の一服やアジア株式市場の堅調さなども相場の下支えになったようだ。
ただ、その後は新たな材料にも乏しく、午後から大引けにかけては上値の重いこう着感の強い展開となった。
売買代金上位では、業績の上方修正を発表したジーエヌアイグループ (T:2160)をはじめ、バンク・オブ・イノベーション (T:4393)などが二ケタ台の大幅な上昇率をみせた一方、リクルートキャリア問題絡みで引き続き売られたSansan (T:4443)が11%超と大幅に続落し、指数の引き下げに大きく寄与するかたちとなった。