9日の米国市場はNYダウが181.97ドル高の26346.01、ナスダック総合指数が79.96pt高の7903.74、シカゴ日経225先物が大阪日中比130円高の21570円といずれも上昇した。
10日7時30分時点での為替は1ドル=107円10-20銭と、昨日大引け時点とほぼ同水準。
本日の東京市場は中国との貿易交渉の進展への期待感を材料とした米国株高、とりわけナスダックの上昇を映して、東エレク (T:8035)、ソフトバンクG (T:9984)など米中対立の影響が大きい銘柄を中心に値上がりが予想される。
また、地合い改善を受けて任天堂 (T:7974)や三菱UFJ (T:8306)など大型銘柄にも資金が向かおう。
ノーベル化学賞にリチウムイオン電池を開発した旭化成 (T:3407)の名誉フェローの吉野彰氏が選ばれたことで、日立化成 (T:4217)や高度紙 (T:3891)などに物色の矛先が向かう場面もありそうだ。
また、本日は7&IーHD (T:3382)、良品計画 (T:7453)、ファーストリテ (T:9983)、安川電 (T:6506)などの決算発表が予定されている。
安川電の業績は午後4時開示予定。
米中摩擦の悪影響で通期見通しの下方修正が警戒されており、ファナックやキーエンスなど他の設備投資関連銘柄も含めて大引けにかけて弱気に傾きそうだ。
また、本日はオプション10月きりの最終売買日。
特別清算指数(SQ)算出を11日に控え、日経平均が騰勢を強めるにつれて指数構成比の大きいファーストリテ (T:9983)が思惑的な買いを呼ぶ展開も予想される。
一方、強気の投資判断や目標株価の引き上げが観測された大陽日酸 (T:4091)、帝人、クレディセゾン (T:8253)などに注目。