[ロンドン 1日 ロイター] - 英ブレグジット党のナイジェル・ファラージ党首は1日、ジョンソン英首相が自身の欧州連合(EU)離脱合意を撤回し、強硬離脱を支持する政党との選挙協定に同意しない限り、12月12日の解散総選挙において全議席を争う意向を示した。
ファラージ氏は記者団に対し、EU離脱合意を撤回するようジョンソン首相に伝えると指摘。「ジョンソン首相は自動車のボンネットを磨き上げた場所で、中古のエンジンを売ろうとしている。ただ実際には根本的に何も変わっておらず、メイ元首相の悲惨な降伏合意(と同じ)だ」と述べた。
世論調査によると、与党・保守党は最大野党の労働党に対してリードしているが、有権者の10%以上がブレグジット党を支持している。
ファラージ氏は、ジョンソン首相がファラージ氏の要求を拒否すれば、ブレグジット党は英国の全議席で争うと言及。ただブレグジット党が勝利する可能性が高いとみている150議席について保守党が争う姿勢を示さなければ、他の500議席に関しては手を引くと提案し、ジョンソン首相からの回答期限を11月14日とした。
トランプ米大統領は31日、ファラージ氏によるインタビューで「ファラージ氏とジョンソン氏が一緒になれば、誰も止められない力を発揮できる」と述べた。
一方、保守党は拒否する姿勢を示し、ユーロ懐疑派が保守党を支持しない限り、英EU離脱は野党・労働党によって行き詰まる可能性があるとした。