日立 (T:6501):4649円(+184円)大幅続伸。
、南アフリカ案件に関する三菱重工 (T:7011)との和解、日立化成 (T:4217)の売却、画像診断事業の売却を揃って前日に発表している。
それに伴って業績予想の修正も発表、和解費用計上などで親会社株主に帰属する当期利益は3600億円から1700億円に下方修正。
発表内容は既報でもあり、業績修正とあわせてあく抜け感へとつながっている。
また、南アフリカ案件でのキャッシュアウトが想定よりも小幅にとどまる見込みであることも買い材料視。
ニトリHD (T:9843):17035円(-545円)大幅続落。
第3四半期累計営業利益は前年同期比8%増の840億円前後になったもようとの観測報道が伝わっている。
10月の消費税率引き上げ前に高額家具を中心にして駆け込み需要が膨らんだもよう。
また、為替予約によって輸入の決済レートが円高になったことも収益を押し上げたようだ。
上半期の小幅減益から増益に転じる形へ。
ただ、通期計画は据え置くもようとされており、駆け込み需要の反動減の影響には不透明感残るとの見方が優勢に。
いすゞ自 (T:7202):1330.5円(-54.5円)大幅反落。
前日はボルボとの包括提携が伝わり一時急伸する展開になっていたが、正式発表を受けて本日は売りが優勢の展開になっている。
トヨタ (T:7203)との資本提携解消後はアライアンスでの進展がなかったため、ボルボとの提携自体には期待感も高まる形ではあるもよう。
ただ、戦略的提携の一環とされるボルボ・グループ保有のUDトラックス買収に関しては、同社の負担増につながるとして警戒する見方が優勢のもようだ。
SREホールディング (T:2980):2407円公開価格(2650円)を6.6%下回る2475円で初値を付けた。
会社設立は14年4月14日。
不動産事業やITプラットフォーム事業、AIソリューション事業などを展開している。
20年3月期の営業利益予想は前期比47.7%増の6.29億円。
不動産事業の堅調に加え、ITプラットフォーム事業やAIソリューション事業で新規法人契約の獲得を見込む。
第2四半期累計の実績は2.60億円だった。
日立化成 (T:4217):4565円(+485円)急騰。
前日に昭和電工 (T:4004)が同社の買収を正式に発表している。
TOBを通じ9600億円強ですべての株式を買い入れ完全子会社化する。
TOB価格は4630円と、前日の同社株4080円に対して13%強のプレミアムとなる。
TOB価格にサヤ寄せの動きとなっている。
先の観測報道では買収額は9000億円規模とされていた。
一方、昭和電工は資金負担の増加もあって売りが先行する形に。
ミナトHD (T:6862):448円(+25円)大幅に反発。
台湾のEmBestor Technology Inc.と資本業務提携すると発表している。
EmBestorの優先株(普通株への転換権付き、転換後の出資割合は約1%)を取得する。
また、EmBestorから製品供給を受けるとともに技術面での協力・提携関係を強化し、メモリー事業の強化・拡大を図る。
EmBestorは産業・組込用途でのフラッシュストレージ・モジュールなどの開発・販売を手掛けており、研究・開発力や生産体制に強みを持つという。
ヒビノ (T:2469):2440円(+80円)大幅に反発。
大型映像サービスのシグマ映像(横浜市)を完全子会社化すると発表している。
今後のMICE(国際会議場・展示場)市場の拡大に備え、技術者を獲得して大型映像サービスの対応力強化を図る。
取得価額は概算で6.95億円。
シグマ映像は20年に創業30周年を迎えるなど長期に渡って映像システムの運用ノウハウを蓄積しており、強固な顧客基盤により安定したリピート受注を獲得しているという。
プロルート (T:8256):119円(+1円)3日続伸。
アーティストのコンサートグッズの商品化を手掛けるSanko Advance(東京都港区)を株式交換で完全子会社化すると発表している。
Sanko Advance株1株に対し、プロルート丸光株1450株を割当て交付する。
子会社化で自社が企画・製造する製品のコンサートグッズへの採用を図る。
10月9日に年初来高値(185円)を付けてから株価が軟調に推移していたことも値頃感につながっているようだ。