[ニューヨーク 19日 ロイター] - ニューヨーク外為市場ではドルの上昇が失速。第3・四半期の米国内総生産(GDP)確報値の発表を20日に控え、投資家は大きな動きに出ることに消極的となった。同日発表された低調な製造業指標や米下院でのトランプ大統領弾劾訴追可決には反応薄だった。
主要6通貨に対するドル指数 (DXY)は0.03%安の97.375。
ドルはユーロ (EUR=)や円
テンパスのシニア為替トレーダー兼ストラテジストのフォワン・ペレス氏は「米GDP統計をにらみ、静かな取引となった」と述べた。
朝方発表された12月の米フィラデルフィア連銀業況指数は0.3で、11月の10.4から低下し、6月以来の低水準となった。[nL4N28T40Q]
米下院は前日の本会議でトランプ大統領のウクライナ疑惑を巡る弾劾訴追決議案を賛成多数で可決。大統領が弾劾訴追されたのは米史上3人目。社会の分断が深まる同国で、二大政党間の対立が一段と激化する見通し。[nL4N28T0JB]
ムニューシン米財務長官がこの日、米中が来年1月初旬に「第1段階」の通商合意に署名すると表明。通商合意は完了しており、現在行なわれているのはテクニカル上の「擦り合わせ」と述べた[nL4N28T3V1]ものの、さほど材料視されなかった。
ポンド/ドル
前出のペレス氏は、英中銀は「過度にハト派でも、過度にポジティブでもなかった。米連邦準備理事会(FRB)と同様、政治面での動向を注視する姿勢を明示した」と述べた。
ドル/円 NY終値 109.37/109.38
始値 109.46
高値 109.51
安値 109.19
ユーロ/ドル NY終値 1.1120/1.1124
始値 1.1126
高値 1.1132
安値 1.1108
*表のレートを更新しました。
(表はリフィニティブデータに基づいています)