タカラBIO (T:4974):2413円(+238円)急伸。
新型コロナウイルスの検査試薬を大幅に増産すると報じられており、買い材料視されている。
主力工場がある中国・大連市から安定供給の緊急要請を受け、担当者の増員や操業時間の延長で、生産量を従来比50倍の週25万検体分に増やしたようだ。
同社はコロナウイルスの検査に用いる遺伝子関連試薬ではアジア最大手と位置付けられている。
ウイルス対策関連としての活躍余地の大きさがクローズアップされる展開に。
テルモ (T:4543):3886円(-204円)大幅反落。
前日に第3四半期決算を発表、10-12月期営業利益は271億円で前年同期比12.3%減益、会社計画通りのもようだが、市場予想は40-50億円程度下回った。
為替市場での円高進行や未実現利益の消去、心臓血管カンパニーの伸び悩みなどが減益決算の背景に。
通期会社計画下振れの可能性は乏しいものの、株価も高値圏にあったため、コンセンサス下振れ決算をマイナス視する動きが優勢に。
メルカリ (T:4385):2368円(+203円)大幅に7日続伸。
20年6月期第2四半期累計(19年7-12月)の営業損益を139.06億円の赤字(前年同期実績36.54億円の赤字)と発表している。
広告宣伝費や人件費の増加などが響いた。
ただ、フリマアプリの流通総額や決済サービス「メルペイ」の利用者数が拡大し、売上高が38.7%増の329.93億円と伸長したことが好感されている。
4日にNTTドコモ (T:9437)と業務提携契約を締結すると発表したことも買い材料視されているようだ。
オリンパス (T:7733):2101.5円(+223.5円)急騰。
前日に第3四半期決算を発表、10-12月期営業利益は275億円で前年同期比56.5%増益となり、市場予想を40億円近く上回ったとみられる。
欧米や中国など海外で内視鏡販売が拡大し、増税反動減による国内の落ち込みをカバーする形に。
通期予想は900億円から920億円に上方修正、コンセンサスにはやや未達の水準ではあるが、100億円程度の特殊費用計上を考慮すれば、実質的には大幅な上振れとも捉えられる。
リベレステ (T:8887):909円(+16円)大幅に続伸。
110万株(10億円)を上限に自社株買いを実施すると発表している。
発行済株式総数(自社株を除く)に対する割合は9.33%。
6日終値(893円)で7日朝方の立会外取引(ToSTNeT-3)で買い付けを委託する。
経営環境の変化に対応した機動的な資本政策を遂行することが目的。
自社株買いに加え、1月30日に昨年来高値(930円)を記録してから株価が軟調に推移していたことも買いやすさにつながっているようだ。
ソフトバンクG (T:9984):5023円(+296円)急伸。
米有力アクティビストのエリオット・マネジメントが同社株の約3%を取得し、企業統治の改善を求めているもようと伝わっている。
投資先決定プロセスを問題視しており、孫正義会長兼社長などの幹部にも直接懸念を伝えているようだ。
エリオットは運用総額が380億ドル超とされ、年間の提案活動数はアクティビストの中で世界最大ともみられている。
株価上昇につながる改革の進展を期待する動きが先行している。
日パレット (T:4690):4865円(+700円)大幅に反発。
20年3月期第3四半期累計(19年4-12月)の営業利益を前年同期比215.8%増の3.96億円と発表している。
石油化学樹脂関連企業向けのレンタルなどが好調だった。
コスト削減で売上原価率が低下したことも利益を押し上げた。
通期予想は前期比79.3%増の4.61億円で据え置いた。
進捗率は85.9%。
同社は4日に業績修正しているが、計画を上回って着地する可能性があるとの見方から買いが入っている。