4日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■株式見通し:日経平均は21000円を挟んでの攻防に■前場の注目材料:巴工業、1Q営業利益5.34億円、進捗率23.7%■島津製、新型コロナ迅速検出、検査キット、ノロ向け応用■日経平均は21000円を挟んでの攻防に4日の日本株市場は、米株安の流れから売りが先行しようが、売り一巡後は直近安値水準でのこう着相場になりそうだ。
3日の米国市場ではNYダウが785ドル安となった。
米連邦準備制度理事会(FRB)は、50ベーシスポイントの緊急利下げに踏み切った。
新型コロナウイルスの感染拡大が経済に与える悪影響を食い止めるための措置を講じた格好である。
利下げを好感し一時上昇する局面もあったが、新型コロナウイルスの問題解決は、金融政策だけでは不十分との見方などもあり、その後は下げに転じている。
シカゴ日経225先物清算値は大阪比100円安の20880円。
円相場は1ドル107円10銭台と円高に振れて推移している。
米国市場も昨日の日本株同様、前日の上昇部分を帳消しにしている。
市場心理に与える影響も警戒されるが、そもそも新型コロナウイルスの感染拡大に対して、金融政策だけでは不十分との見方は想定されていたことであり、改めて嫌気売りを誘う流れが大きくなるとは考えづらい面もある。
先週の急落局面によってポジション調整は相当進んでいると考えられ、先物主導によるインデックス売買に振らされやすいものの、次第に下値の堅さも意識されてくる可能性はある。
先物市場では足元で欧州系のショートポジションの積み増しが話題となっていたが、直近のリバウンド局面では買い戻しに動いていないようである。
下へのトレンドを想定したポジションであろうが、来週末には先物オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)を控えていることもあり、先物の動向には注視しておきたい。
一方で、ヘッジファンドのVIX指数先物の差引き建玉はピーク時から半減程度まで一気に減少したことから、リスクパリティ戦略に伴う機械的な株式の売却についてはピークアウトした可能性もある。
さらに一昨日の日銀のETF買い入れでは金額ベースではこれまでの1.5倍程度を購入するなど、積極姿勢が窺えた。
新型コロナウイルスの感染拡大への警戒感は拭えないものの、踏ん張りどころだろう。
■巴工業、1Q営業利益5.34億円、進捗率23.7%巴工業 (T:6309)は第1四半期決算を発表。
営業利益は前年同期比9.0%減の5.34億円だった。
通期計画に対する進捗率は23.7%となる。
海外向けの遠心分離機の販売が振るわなかった。
20年10月期通期の見通しは据え置いている。
■前場の注目材料・米原油先物は上昇(47.18、+0.43)・米長期金利は低下・新型肺炎で追加金融緩和期待・日銀のETF購入・株安局面での自社株買い・来期の業績回復期待・島津製 (T:7701)新型コロナ迅速検出、検査キット、ノロ向け応用・川重 (T:7012)インド専用2輪投入、21年度までに・日立金属 (T:5486)配電変圧器・モーター向け鉄心材料、エネ損失7割低減・楽天 (T:4755)来月8日から携帯本格参入、23年黒字化目指す・トヨタ自 (T:7203)中国生産一部回復、広州の工場、2直体制再開・双日 (T:2768)生体認証に参入、次世代オンライン規格準拠・キヤノン (T:7751)半導体露光装置の生産増強、年内30%増☆前場のイベントスケジュール・09:30 豪・10-12月期GDP(前年比予想:+2.0%、7-9月期:+1.7%)・10:45 中・2月財新サービス業PMI(予想:48.0、1月:51.8)
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