[東京 10日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の午後5時時点から円安の104円後半。トランプ米大統領が大規模な経済対策を打ち出す方針に言及したことで、市場のリスクオフムードは一服。株価の切り返しとともに、ドルは105円台へ反発した。
東京市場のドルはじり高。トランプ大統領が会見で、給与税の引き下げなど景気下支え策がかなりの規模になると発言したことに加え、日本でも麻生太郎財務相が「景気対策として減税が一案というのは世界の潮流。反対するつもりはない」と発言したことが関心を呼んだ。
金融市場は午後にかけて、切り返しの動きが鮮明となった。前日に円が急騰する一因となった原油先物は7%超反発し、朝方に一時800円安となった日経平均は午後にプラス圏へ上昇し200円高。0.3%台と過去最低水準をつけた米10年債利回りも、0.7%台へ切り返した。
それと同時に円は広範に下落。前週末の78円台から73円台まで円高が進んだカナダドルは、76円台まで大きく反発した。
市場では「大幅な値動きがあった後なので、ある程度の反動があることは想定内。どこまで持続するかは不明だが、最終的にはまた円を買い上がる動きとなる可能性は小さくない」(トレーダー)との声が出ていた。
ドル/円 ユーロ/ドル (EUR=) ユーロ/円 (EURJPY=)
午後3時現在 104.69/71 1.1339/43 118.71/75
午前9時現在 103.07/09 1.1397/01 117.50/54
NY午後5時 102.34/37 1.1447/51 117.07/11
(為替マーケットチーム)