18日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■株式見通し:米国の素早い対応と日銀の本気度が下支え■前場の注目材料:しまむら、20/2期下方修正 営業利益229億円←259億円■AGC、伊のバイオ医薬品買収、ライフサイエンス拡大■米国の素早い対応と日銀の本気度が下支え18日の日本株市場は、引き続き新型コロナウイルスの感染拡大による影響を見極めながらの相場展開となろうが、日経平均は17000円固めを意識した相場展開になりそうだ。
17日の米国市場では、NYダウが1048ドル高となった。
連銀が短期社債(CP)の買取プログラムを再開し、短期流動性を供給する処置をとったことが好感された。
また米国政府が1兆ドル規模の追加支援策を検討しているとの報道を受けて、緩やかに上昇する展開をみせた。
シカゴ日経225先物清算値は大阪比435円高の17105円。
円相場は1ドル107円60銭と前日から円安に振れて推移している。
米国市場の上昇については、前日のグローベックスの米株先物の上昇により想定されていたが、米国政府が1兆ドル規模の追加支援策を検討しているといった報道等、米国の素早い対応は安心感につながる。
また、昨日注目されていたTOPIXの強さであるが、後場は日銀のETF買い入れが観測されている。
前引け段階でTOPIXがプラスに関わらず買いを出動させている。
また、金額は1200億円程度となり、最近の1000億円程度から1.2倍に増額している。
指数の押し上げ効果というよりは、ETF買い入れが行われるということと、買い入れ額増加に関心が集まっていただけに、昨日のETF買い入れは日銀の本気度が窺えることになりそうだ。
昨日のTOPIX先物においては野村やメリル、モルガン、JPモルガンなどの買いに対して、ソジェンの一手売りとなっていた。
ソジェンの動向なども気掛かりになるところであるが、先物の動向を見極めつつ、金融市場の落ち着き処を見極める相場展開といったところだろう。
新型コロナウイルスの感染拡大による影響は楽観出来ず、引き続き関連する報道を受けたアルゴリズム売買に振らされやすい需給状況にある。
しかし、ヨーロッパ各国と比べて相対的に感染者の封じ込めに成功している日本においては、いち早く市場の落ち着きに期待したところである。
相場の落ち着きが見られてくるようだと、期末接近に伴う配当志向の物色等もみられてくることが見込めよう。
また、中小型株の強さがみられたが、イレギュラー的に売り込まれている成長株へは、中長期スタンスでの資金流入も意識されてきているだろう。
■しまむら、20/2期下方修正 営業利益229億円←259億円しまむら (T:8227)は2020年2月期業績予想の修正を発表。
営業利益は従来の259億円から229.85億円に下方修正した。
暖冬で冬物商品の販売が低調だった。
販売不振の店舗で減損損失を追加計上したことも響いた。
20年2月期業績予想の修正は今期2度目となる。
■前場の注目材料・日経平均は上昇(17011.53、+9.49)・NYダウは上昇(21237.38、+1048.86)・ナスダック総合指数は上昇(7334.78、+430.19)・シカゴ日経225先物は上昇(17105、大阪比+435)・1ドル107円60-70銭・SOX指数は上昇(1426.52、+127.74)・VIX指数は低下(75.91、-6.78)・日銀のETF購入・大型財政出動による景気下支え・株安局面での自社株買い・来期の業績回復期待・AGC (T:5201)伊のバイオ医薬品買収、ライフサイエンス拡大・ANA (T:9202)夏ダイヤも国際線運休・塩野義 (T:4507)抗体検査キットでMBSと提携協議・三菱商事 (T:8058)ペプチドリームと、ペプチド開発で来月新会社・クボタ (T:6326)業務用空気清浄機が脚光、病院などのコロナ対策に・NEC (T:6701)アニーリングマシンで効率生産算出、子会社工場に導入☆前場のイベントスケジュール・特になし
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