9日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■株式見通し:新型コロナ関連にも買い疲れ感■前場の注目材料:ビックカメラ、20/8下方修正 営業利益35億円←252億円■武田薬、米・欧バイオと提携、血漿分画製剤の開発・臨床試験■新型コロナ関連にも買い疲れ感9日の日本株市場は、米国株高の流れを受けて買いが先行しようが、その後はこう着感の強い相場展開になりそうだ。
8日の米国市場ではNYダウが779ドル高と反発。
米国経済の早期再開期待や第4弾経済支援策への期待から買いが先行した。
NY州などで新型コロナウイルスの感染者・死亡者数がピークに達しつつあることも引き続き好感された。
その後、民主党大統領候補で、急進派で社会主義者として知られるサンダース氏が大統領選撤退を発表したほか、ロシアが原油協調減産で合意したとする報道を受けた原油価格の急伸を受けて上昇幅を広げた。
この流れにより、シカゴ日経225先物清算値は大阪比225円高の19145円。
円相場は1ドル108円80銭台で推移している。
朝方は米国市場の上昇が材料視されることになりそうだが、前日の先物は、現物取引終了後に下押した影響が大きく、日経平均は19353円水準であり、逆ザヤの状態である。
過度な期待感は高まりづらいところであろう。
また、新型コロナウイルスの感染拡大が収まらず、東京都においても終息の兆しが見られていない状況。
感染拡大は見込まれているものの、投資家心理を冷ます可能性もあるため、売買代金は3兆円を下回る薄商いの需給も続きそうである。
先物市場でのボラティリティの高い状況も続いているため、方向感の掴みづらい状況でもある。
物色の流れとしては、引き続き新型コロナウイルスに関連した銘柄に向かいやすいと考えられるが、1カ月以上も続いていることもあり、買い疲れ感も出てきているだろう。
急伸していた銘柄へも戻り待ちの売り圧力が強まりやすく、これを超える買い需要がみられなければ、一気に利益確定に向かわせる可能性もあるだろう。
そのため、次第に銘柄選別が難しくなるほか、一部の材料株への資金集中が強まりやすいところ。
とはいえ、コロナ関連ではなくとも、足元では直近IPO銘柄などにも値ごろ感からの資金流入がみられている。
高値更新によって需給が良好な銘柄については、一段の上昇を意識した流れが期待されやすいところ。
■ビックカメラ、20/8下方修正 営業利益35億円←252億円ビックカメラ (T:3048)は2020年8月期業績予想の修正を発表。
売上高は9410億円から8410億円、営業利益は252億円から35億円に下方修正した。
新型コロナの影響が8月まで続くという仮定で算出。
都心部に出店が多く、インバウンド比率が1割弱と同業他社に比べ高いのが業績下振れに直結する。
■前場の注目材料・日経平均は上昇(19353.24、+403.06)・NYダウは上昇(23433.57、+779.71)・ナスダック総合指数は上昇(8090.90、+203.64)・シカゴ日経225先物は上昇(19145、大阪比+225)・SOX指数は上昇(1639.89、+54.51)・VIX指数は低下(43.35、-3.35)・米原油先物は上昇(25.09、+1.46)・日銀のETF購入・日米欧の大型財政出動・株安局面での自社株買い・来期の業績回復期待・キリンHD (T:2503)目視サイズの高分子ゲル、東大と作製、ヘルスサイエンスに応用・トヨタ自 (T:7203)国内2工場再開、田原・宮田は来週まで休止・ユーグレナ (T:2931)いすゞと次世代バイオディーゼル燃料、シャトルバスで使用・セイコーエプソン (T:6724)50億円ファンド設立、VBに投資・武田薬 (T:4502)米・欧バイオと提携、血漿分画製剤の開発・臨床試験・ビオフェルミン (T:4517)神戸に新工場、165億円投資☆前場のイベントスケジュール・10:30 豪準備銀行金融安定化報告
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