[ニューヨーク 24日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では、ユーロ/ドルが5日ぶりに上昇。週末を控えショートポジションの買い戻しが入った。しかし、ユーロの先行きを巡る不透明感から上値は重かった。
ユーロ/ドル (EUR=)は0.16%高。週間では0.7%安となる見込み。
欧州連合(EU)首脳は23日、新型コロナウイルス流行で打撃を受けた経済の復興を支援する1兆ユーロ規模の緊急基金を設立することで合意した。ただ、資金を返済の必要がない助成金として支給するのか、あるいは返済が必要な貸付金として支給するかを巡って各国の意見が分かれたため、詳細は今後に持ち越した。
ケンブリッジ・グローバル・ペイメンツ(トロント)の主任市場ストラテジスト、カール・シャモッタ氏は「欧州首脳はまたもや総合的な経済対策の取りまとめに失敗した。これでユーロ圏の回復は米国よりも遅れる可能性が高まった」と述べた。
3月の米耐久財受注統計は、民間設備投資の先行指標とされるコア資本財(非国防資本財から航空機を除く)の受注が前月比0.1%増と、市場予想の6.0%減に反してプラスに転じた。
米原油価格は今週、記録的な値崩れを起こし、史上初めてマイナス価格を付けた。マイナス価格は売り手が手数料を払って原油を引き取ってもらうことを意味する。原油安に伴いドルは買われる展開となった。
石油輸出国の通貨は週間でドルに対し値下がりする見込み。ノルウェークローネ
ポンド/ドル
ドル/円 NY終値 107.50/107.53
始値 107.58
高値 107.66
安値 107.38
ユーロ/ドル NY終値 1.0820/1.0822
始値 1.0784
高値 1.0829
安値 1.0778