21日の日経平均は反落。
42.84円安の20552.31円(出来高概算11億4800万株)で取引を終えた。
経済活動再開への期待やFOMC議事要旨の内容を材料視した米株高の流れを受けて買い先行で始まったが、寄り付き直後に付けた20734.91円を高値にじりじりと上げ幅を縮めており、前引け間際には下げに転じた。
後場は20500円をキープしていたが、狭いレンジでのこう着が続いている。
一方で、個人主体の資金は中小型株に集中しており、マザーズ指数は続伸となり、本日の高値水準で取引を終えた。
東証1部の騰落銘柄は値上がり数、値下がり数が拮抗。
セクターでは陸運、ゴム製品、水産農林、建設、情報通信、サービス、電力ガス、不動産が冴えない。
半面、ガラス土石の上昇率が2%を超えたほか、鉱業、海運、石油石炭、その他製品がしっかり。
指数インパクトの大きいところでは、KDDI (T:9433)、ソフトバンクG (T:9984)、エムスリー (T:2413)、東エレク (T:8035)が軟調。
ファーストリテ (T:9983)、第一三共 (T:4568)、ファミリーマート (T:8028)が下支えとなった。
買い先行後は利食い優勢の流れとなり、日経平均は5営業日ぶりの反落となった。
ただし、20500円をキープしている動きをみると、仕掛け的な売買は限られているとみられる。
東証1部の売買代金は4月23日以来の2兆円を下回る薄商いであり、先物主導による仕掛け的な売買も限られているとみられる。
その一方でマザーズ指数の強い値動きが目立っている。
アンジェス (T:4563)の売買が引き続き活況であり、短期筋の資金回転が効いているようである。
連日で中小型株の強い値動きが続く中、個別においては過熱感が警戒される水準までの上昇をみせている銘柄も多く、地合い良好を受けて次第に出遅れている銘柄等へ物色対象に広がりが出てくる可能性がありそうだ。