27日の日経平均は3日続伸。
148.06円高の21419.23円(出来高概算17億6000万株)で取引を終えた。
祝日明けの米国市場の上昇が材料視されるも、前日までの大幅な上昇に対する利益確定の流れが優勢となり、小幅に反落して始まった。
その後、21142.72円まで下げ幅を広げる局面もみられたが、追随する流れは限られ、その後はプラス圏に回復する底堅さがみられた。
後場に入ると米先物の強い値動きなどが安心感につながり、断続的なインデックス買いが指数を押し上げる格好となり、後場半ばには21475.68円まで上昇する場面があった。
東証1部の騰落銘柄は値上がり数が1400を超えており、全体の6割を占めている。
セクターでは証券の上昇率が4%を超えたほか、鉄鋼、ゴム製品、保険、海運、非鉄金属、銀行、繊維が堅調。
半面、足元で強い戻りが続いていた空運は一服。
陸運、不動産、情報通信は利食い優勢だった。
指数インパクトの大きいところでは、ファナック (T:6954)、アステラス薬 (T:4503)、ダイキン (T:6367)、テルモ (T:4543)が堅調。
一方で、東エレク (T:8035)、ソフトバンクG (T:9984)、エムスリー (T:2413)、アドバンテスト (T:6857)が冴えない。
循環的な買い戻しとみられる流れが続いており、直近で強い動きをみせていた空運、陸運、不動産が一服となる半面、証券、保険、銀行など金融セクターの強い値動きがみられた。
また、利食い優勢で始まったファーストリテ (T:9983)が結局はプラスで終えており、これで8営業日続伸となった。
指数インパクトの大きい銘柄へは、インデックス買いが断続的に入っている影響が大きいだろう。
また、中小型株などは売り買いが交錯する流れとなり、アンジェス (T:4563)は5営業日ぶりに反落となったが、寄り付き水準を回復するなど底堅い値動きだった。
一方で、Aiming (T:3911)は年初来高値を更新した後に失速しており、結局は4営業日続落となるなど、売り買い交錯によって値動きの荒さも目立ってきており、物色対象の変化がみられてくる可能性がありそうだ。