1日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■株式見通し:ハイテク株やファーストリテの値動きを見極め■前場の注目材料:日立、20/3営業利益12.3%減6618億円、21/3予想43.8%減3720億円■SBIHD、大東銀に出資、福島県内地銀再編に発展も■ハイテク株やファーストリテの値動きを見極め1日の日本株市場は、底堅い相場展開になりそうだ。
5月29日の米国市場では、NYダウが小幅な下落となったが、ナスダックは120ポイントの上昇となった。
トランプ大統領の対中方針に関する会見時間が発表されると、警戒感から一時下げ幅を拡大。
大統領の会見では、警戒されていた中国高官を対象とした制裁や旅券発行制限に関する言及がなく、また、米中第1段階貿易協定は続行する見通しとなり、安心感から引けにかけては下げ幅を縮小した。
セクター別では、半導体・同製造装置がけん引する格好。
シカゴ日経225先物清算値は大阪比140円高の21950円。
円相場は1ドル107円80銭台で推移しており、底堅い相場展開が意識されそうである。
一方で、米国では白人警官の暴行による黒人死亡事件で抗議活動が拡大していると伝えられており、上値の重石になりそうである。
そのため、米国市場の流れからハイテク株が堅調なスタートをみせてくるかを見極める必要がありそうだ。
また、このところは連日でファーストリテ (T:9983)が日経平均をけん引する形であり、インデックス買いが断続的に入っているとみられている。
ADRでは弱含みで終えていることもあり、指数の下支え役となるかを見極めたいところであろう。
もっとも、足元では調整局面では年金資金とみられる資金流入により、底堅さが意識されている。
また、短期筋の仕掛け売りが出たとしても、その後速い段階でショートカバーに向かわせており、売り込みづらい需給状況だろう。
ハイテク株やファーストリテの値動きを見極めつつ、一方で、鉄鋼、海運、空運、輸送用機器など、米中対立への警戒感のほか、経済活動再開への期待から足元での見直す流れが強まってくるかを見極めたいところであろう。
日経平均は節目の22000円処を挟んでの底堅さが意識されるが、経済活動再開に向けたアフターコロナを意識した物色の流れも意識されやすいだろう。
■日立、20/3営業利益12.3%減6618億円、21/3予想43.8%減3720億円日立 (T:6501)の2020年3月期決算は、営業利益が前期比12.3%減の6618.83億円だった。
2021年3月期の営業利益は前期比44%減の3720億円になる見通しだと発表した。
10年3月期(2021億円)以来、11年ぶりの低水準を見込む。
新型コロナウイルスの感染拡大で自動車向けシステムの受注が落ち込む。
■前場の注目材料・ナスダック総合指数は上昇(9489.87、+120.88)・シカゴ日経225先物は上昇(21950、大阪比+140)・1ドル107円70-80銭・SOX指数は上昇(1852.49、+47.83)・VIX指数は低下(27.51、-1.08)・米原油先物は上昇(35.49、+1.78)・米長期金利は低下・日銀のETF購入・世界的な経済活動再開・日米欧の大型経済対策・コロナ収束後の業績回復期待・デンヨー (T:6517)福井に塗装新工場、大型機にも対応・シャープ (T:6753)シャープ解体進む、液晶・カメラ部品分社、JDI白山買収の交渉材料に・SBIHD (T:8473)大東銀に出資、福島県内地銀再編に発展も・ダイキン (T:6367)東大発新興に出資、エアコン設計変革・シノプス (T:4428)自動発注にクラウド版、小規模小売店向け・日ペHD (T:4612)東大と10月に大学院講座、次世代塗料研究で協定☆前場のイベントスケジュール・10:45 中・5月財新製造業PMI(予想:49.7、4月:49.4)
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