三井金 (T:5706):2255円(-67円)大幅続落。
先週末に20年3月期の決算を発表、亜鉛市況下落による在庫評価の影響で、経常利益は従来計画140億円を下回る93億円となった。
一方、21年3月期は10億円で同89.3%の大幅減益見通し。
新型コロナの影響は270億円の減益要因とみているようだ。
この影響を考慮すれば市場想定線とも捉えられるが、減益率の大きさをネガティブインパクトと捉える動きになっている。
住友林 (T:1911):1295円(-76円)大幅反落。
先週末に20年3月期の決算を発表、経常利益は588億円で前期比14.4%増益、会社計画610億円は下回ったが大きなサプライズはない。
一方、今期は20年12月期までの9カ月変則決算となるもよう。
経常利益は150億円の計画で、前年同期比では65%減の水準となる。
国内住宅・建築事業の大幅な減益を想定、予想以上の業績悪化見通しをネガティブ視する動きが優勢となっている。
鉱研工業 (T:6297):424円(+25円)大幅に反発。
20年3月期の営業利益が前期比52.3%増の4.15億円だったと発表している。
工事施工関連でトンネル先進調査ボーリング工事の工期管理・原価管理に加え、温泉工事の原価率が改善したため、利益が拡大した。
年間配当は従来予想(6.00円)を上回る8.00円(前期実績6.00円)。
増配に加え、営業利益が会社予想(2.90億円)を上回って着地したことも好感されているようだ。
21年3月期予想は非開示。
第一三共 (T:4568):9596円(-489円)大幅反落。
米国臨床腫瘍学会のハイライト電話会議が開催されているもよう。
DS-1062、DS-8201ともに順調な進捗が示されているようだが、DS-1062に関して、ゴールドマン・サックス証券では、「用量依存性がみえづらくなったことやTROP2発現と有効性に明確な相関がみられていないことなど、ポテンシャルを見極める上では、さらなるデータを待ちたい」などとしている。
期待感が先行していたこともあり、利食い売りにつながっているもよう。
日立 (T:6501):3564円(+109円)反発。
先週末に20年3月期の決算を発表、調整後営業利益は6619億円で前期比12.3%減益、従来予想6690億円をやや下回ったが、新型コロナの影響が469億円あったもよう。
21年3月期は3720億円で同43.8%減益、コロナ影響3010億円が織り込まれているもよう。
同影響を織り込んでもコンセンサスは下回っている印象だが、ガイダンスの発表などによる不透明感の後退を評価する動きが優勢に。
IGポート (T:3791):1642円(+52円)大幅に反発。
コンテンツ電子配信サービスを手掛ける連結子会社のリンガ・フランカ(東京都武蔵野市)がブシロード (T:7803)を割当先とする第三者割当増資による資本提携を行うと発表している。
発行株数は普通株3000株で、払込金額は1.50億円。
増資後の株主構成はIGポート50%、ブシロード50%。
また、リンガ・フランカの繰越利益剰余金の欠損額約0.79億円を解消するため、減資を実施する。
ブシロードも大幅に続伸。