12日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■株式見通し:波乱含みの相場展開に■前場の注目材料:ガイシ、21/3売上高5%減の4200億円、営業利益45%減の300億円を見込む■ソフトバンクアジアに光海底ケーブル、7社と共同事業体■波乱含みの相場展開に12日の日本株市場は、波乱含みの相場展開になりそうだ。
11日の米国市場では、NYダウが1861ドル安と大幅下落になった。
テキサス州など比較的早期に経済活動を再開した地域でウイルス感染による入院患者数が増加傾向にあることが嫌気されたほか、米連邦準備制度理事会(FRB)が景気に悲観的見通しを維持しており、V字型回復期待が大きく後退した。
シカゴ日経225先物清算値は大阪基準値比670円安の21640円。
円相場は1ドル106円80銭台と円高に振れて推移している。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、ギャップダウンからのスタートとなり、日経平均は一気に25日線レベルまでの調整を余儀なくされそうだ。
足元での急ピッチの上昇に対する警戒感が高まっていたとはいえ、マドを空けての下落であり、さらにSQに絡んだ売買によってより下へのバイアスが強まる可能性がありそうだ。
25日線レベルでの押し目狙いのスタンスとはいえ、押し目も狙いづらいところであろう。
もっとも、昨日の大幅下落、グローベックスの米株先物の大幅な下げにより、ある程度は想定していた面もあり、ロングポジションを縮小する動きもあったと考えられる。
そのため、センチメントは悪化傾向に向かいそうであるが、売り一巡後の底堅さを見極めるスタンスになりそうだ。
また、インデックスの影響を受けづらい中小型株においては、これまで強い上昇を続けていた銘柄等へは利益確定の動きが強まる可能性があるだろう。
それでも底堅さがみられた銘柄においては、より短期資金が集中することになりそうだ。
また、足元で出遅れが目立っていた銘柄等には、需給が大きく買いに傾いていないこともあって下値も限られるとみられ、押し目買いに向かわせそうである。
そのほか、日銀は11日、保有する上場投資信託(ETF)を証券会社などに12日から貸し出しを始めると発表した。
日銀によるETFの保有比率が高まり、市場の流動性が低下していることを警戒する声もあったが、需給面に影響を与えてくることになるため、しばらくは動向を見極めることになりそうだ。
■ガイシ、21/3売上高5%減の4200億円、営業利益45%減の300億円を見込むガイシ (T:5333)は2021年3月期業績見通しを発表。
売上高は前期比5%減の4200億円、営業利益は同45.5%減の300億円を見込む。
5G向け半導体製造装置用の製品の伸びを見込んでいるが、自動車関連向けのセラミックス事業の低迷が大きい。
■前場の注目材料・米長期金利は低下・日銀のETF購入・世界的な経済活動再開・日米欧の大型経済対策・コロナ収束後の業績回復期待・6月限先物オプション特別清算指数(SQ)算出・営業毎旬報告(6月10日現在、日本銀行)・国債買いオペ・鉱工業生産指数確報値(4月)・第2次補正予算成立・ユーロ圏鉱工業生産指数(4月)・米輸入物価指数(5月)・米ミシガン大学消費者信頼感指数速報(6月)・フィリピン市場は休場*ケア21介護事業で中国進出、100床規模、“日本式”細やかなサービス提供*スカパー宇宙のゴミ掃除、26年開始、衛星からレーザー照射*ホンダサイバー攻撃、米工場再開*住友商事バイオ農薬の独占開発・販売権、メキシコ社から取得*アズワン物流拠点自動化、千葉に50億円投資*島津脳・五感計測で新事業、理研の成果社会に還元*三菱電200億円投じ広島に半導体工場、シャープから取得*ソフトバンクアジアに光海底ケーブル、7社と共同事業体*富士通クラウドサービス刷新、22年度1兆円事業に*パナソニックオフライン時間の働き方可視化*三菱ケミカル半導体関連素材増産、台湾で高純度硫酸5割*三井化学欧の拠点始動、PPコンパウンド一貫体制、車・車部品向け拡大・「東京アラート」解除、第3段階、カラオケ・遊園地OK・ヒトも冬眠できる!?脳内に「スイッチ」、マウスで発見・性犯罪対策強化決定、政府、GPS義務化を検討・中国新車販売14.5%増、日本低迷の中、V字回復・雇用懸念、米緩和長期化、ゼロ金利22年末まで、FRB見通し☆前場のイベントスケジュール特になし。
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