16日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■株式見通し:上値を積極的に買って行くセンチメントにはなりづらいところ■前場の注目材料:パーク24、2Q営業損失 赤字転換12.29億円、20/10期最終赤字に修正■ダイキン (T:6367)大阪駅前新ビルに本社移転、拠点集約で効率化■上値を積極的に買って行くセンチメントにはなりづらいところ16日の日本株市場は、米株高の流れを好感する格好から、買い先行の展開になろう。
15日の米国市場は、NYダウが157ドル高だった。
中国・北京市で一部居住区を追加封鎖したほか、米国でも比較的早い段階で経済を再開したテキサス、フロリダ州などでウイルス感染ケースやウイルスの入院患者数が急増したため感染第2波が景気回復を抑制するとの懸念から大きく下落して寄り付いた。
しかし、米連邦準備制度理事会(FRB)が広範な社債の買い入れ開始を発表したことを受けて、引けにかけて上昇に転じている。
シカゴ日経225先物清算値は大阪比565円高の21915円。
円相場は1ドル107円30銭台で推移している。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い先行からのスタートとなる。
昨日は米株先物の大幅な下げが嫌気される格好から後場に入り大きく下げ幅を広げていたが、この下落に対する自律反発が意識されよう。
後場に入ってからの断続的なインデックス売りによってショートポジションもある程度は積み上がっているとみられ、ショートカバーを誘う格好になりそうだ。
ただし、足元で値動きの荒さが目立ってきており、楽観的にはなりづらいだろう。
出来高の薄い需給状況が続いており、インデックス売買に振らされやすいため、買い一巡後は次第にこう着感が強まりやすいところでもある。
日経平均は25日線が支持線として意識され、5日線を挟んでの推移といったところか。
マザーズ指数、JASDAQ平均なども25日線が支持線として意識されやすく、個人主体の自律反発狙いの流れが中小型株に向かいやすいだろう。
一方で、昨日の後場からの急落によって、需給面はやや悪化していると考えられる。
ギャップスタートとなるため押し目拾いは厳しく、上値を積極的に買って行くセンチメントにはなりづらいところだろう。
物色の流れとしては先物主導のインデックス買いが一巡後は、個別に材料の出ている銘柄やテーマ性のある銘柄による短期的な値幅取り狙いに向かいやすいだろう。
■パーク24、2Q営業損失 赤字転換12.29億円、20/10期最終赤字に修正パーク24 (T:4666)は第2四半期決算を発表。
売上高が前年同期比5.5%減の1456.79億円、営業損益が12.29億円の赤字(前年同期は99.70億円の黒字)だった。
合わせて2020年10月期の業績予想の修正を発表。
最終損益が255億円の赤字(前期は123億円の黒字)になりそうだと発表した。
従来は165億円の黒字見通しだったが、一転して上場来初の最終赤字に転落する見通し。
■前場の注目材料・NYダウは上昇(25763.16、+157.62)・ナスダック総合指数は上昇(9726.02、+137.22)・シカゴ日経225先物は上昇(21915、大阪比+565)・1ドル107円40-50銭・SOX指数は上昇(1931.01、+27.16)・VIX指数は低下(34.40、-1.69)・米原油先物は上昇(37.12、+0.86)・日銀のETF購入・世界的な経済活動再開・日米欧の大型経済対策・コロナ収束後の業績回復期待・ダイキン (T:6367)大阪駅前新ビルに本社移転、拠点集約で効率化・ユーグレナ (T:2931)リバネスと抗体検査システム開発へ・三菱電機 (T:6503)液晶モジュール撤退、子会社清算・ソフトバンクG (T:9984)スイス金融のファンドに5億ドル出資・日本特殊陶業 (T:5334)評価試験棟を刷新、スパークプラグなど環境規制に対応・アイシン精機 (T:7259)量子コンピューター活用で米社と協業・トヨタ (T:7203)トクヤマと、FC発電機実証、副生水素を利用・菱電商事 (T:8084)植物工場で合弁、ファームシップと人材育成・日本新薬 (T:4516)DMD治療剤、欧州委が希少疾病用医薬品に指定・昭和電工 (T:4004)上海でVE・EM増産、電子材料の生産に対応・クラレ (T:3405)不織布を増産、岡山でマスクフィルター向け・DIC (T:4631)塗料・印刷インク向け促進剤、乾燥時間を半減・渋谷工業 (T:6340)検査キットの製造受託、スディックスバイオテックから☆前場のイベントスケジュール・10:30 豪準備銀行6月理事会議事要旨
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