7日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■株式見通し:日経平均がこう着感を強める中、中小型株には短期資金が集中■任天堂、1Q営業利益427.7%増 コンセンサス上回る、通期据え置き■前場の注目材料:伊藤園、静岡に大規模茶園、耕作放棄地を活用■日経平均がこう着感を強める中、中小型株には短期資金が集中7日の日本株市場は、引き続きこう着感の強い相場展開になりそうだ。
6日の米国市場はNYダウが185ドル高と続伸。
週次新規失業保険申請件数が3週間ぶりに減少したため労働市場回復への期待が広がったほか、新型コロナウイルス追加経済対策法案に対する楽観的な見方、さらに国務省が3月19日から実施していた海外渡航禁止勧告の解除を発表なども評価された。
シカゴ日経225先物清算値は大阪比20円高の22410円。
円相場は1ドル105円50銭台で推移している。
米国市場の上昇は材料視されるだろうが、米半導体株は高安まちまちであり、足元での値がさハイテク株への利益確定売りの流れからみても、市場反応は限られそうである。
反対に、決算発表の第2弾のピークとなるほか、3連休を控えていること、米雇用統計の発表も見極めたいとする模様眺めムードの中においては、積極的な売買は手控えられやすいところであろう。
そのため、任天堂 (T:7974)など決算が評価される銘柄への短期的な値幅取り狙いの売買が中心になりやすい。
また、シカゴ先物は安いところで22255円まで下げる場面もみられている。
米国市場の上昇の流れから買い戻されてはいるが、商いが低水準のなかでは、短期的な売買に振らされやすいところであり、より神経質にさせやすいところである。
また、昨日は日銀のETF買い入れは入らなかったが、本日も任天堂の上昇からTOPIXは底堅さが意識されるため、ETF買い入れに伴う需給面での下支えは期待しづらいところであろう。
物色の流れとしては決算を手掛かりとした個人主体の中小型株への物色が中心になりやすい。
昨日のマザーズ指数は反落とはなったが、1000ポイントはキープしており、テクニカル面では5日線と25日線との短期ゴールデンクロスをみせている。
3連休前で利益確定の商いも増えそうであるが、日経平均がこう着感を強める中においては、中小型株には短期資金が集中しやすいだろう。
また、米国が海外渡航禁止勧告の解除を発表したことにより、改めて経済活動再開への期待感も高まりやすく、コロナの影響が大きいセクターや銘柄への買い戻しの流れも意識されてきそうである。
■任天堂、1Q営業利益427.7%増 コンセンサス上回る、通期据え置き任天堂 (T:7974)が発表した第1四半期決算は、売上高が前年同期比108.1%増の3581.06億円、営業利益は同427.7%増の1447.37億円だった。
コンセンサス(650億円程度)を上回った。
「巣ごもり」需要を追い風に、「ニンテンドースイッチ」や、人気ゲームソフト「あつまれ どうぶつの森」などの販売が好調だった。
21年3月予想の営業利益3000億円は据え置いており、1Q評価も通期据え置きによる強弱感が対立しやすいところ。
■前場の注目材料・NYダウは上昇(27386.98、+185.46)・ナスダック総合指数は上昇(11108.07、+109.67)・シカゴ日経225先物は上昇(22410、大阪比+20)・1ドル105円50-60銭・VIX指数は低下(22.65、-0.34)・米長期金利は低下・日銀のETF購入・米景気刺激策への期待・コロナ向けワクチン開発の進展・伊藤園 (T:2593)静岡に大規模茶園、耕作放棄地を活用・三菱ケミHD (T:4188)東大・三菱ケミが連携、資源の循環・有効活用・NISSHA (T:7915)オリンパスの米工場資産、NISSHAが買収・エア・ウォーター (T:4088)地域会社3社に統合、経営資源集中で成長・JDI (T:6740)返済延期、INCJと合意、借入金400億円・日産自 (T:7201)バルセロナ閉鎖を来年末まで延期、労組と合意・メルカリ (T:4385)メルカリ・LINE大赤字、スマホ決済足かせ☆前場のイベントスケジュール・10:30 豪準備銀行・四半期金融政策報告・時間未定 中・7月輸出(前年比予想:-0.7%、6月:+0.5%)・時間未定 中・7月輸入(前年比予想:+0.8%、6月:+2.7%)・時間未定 中・7月貿易収支
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