[東京 1日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の午後5時時点から小幅安の105円半ば。ドル安地合いの下でクロス円が底堅い展開となった。
週明けもドルは弱含み。米連邦準備理事会(FRB)のクラリダ副議長は31日、新たな金融政策の枠組みに関して、失業率が低いだけでは利上げはしないなどと説明した。[nL4N2FX3Y1]
市場では「米金利の低位安定が続くとの見通しが改めて広がり、金利面でドルの優位性が損なわれてしまった」(証券会社)との声が出ていた。
ユーロは東京市場で一時1.1997ドルまで上昇。前日海外の高値を上抜け、2018年5月以来、2年4カ月ぶり高値を付けた。
ドルが広範に下落したことを受けて、クロス円は軒並み高。ユーロは126円後半と昨年3月以来1年半ぶり高値を更新し、豪ドルも78円台と昨年5月以来の高値圏へ上昇した。
豪では中央銀行が定例理事会で、市場予想通り政策金利を据え置いた一方、銀行に低利で資金を供給するターム物資金調達ファシリティーの拡大と2021年6月末までの延長を決定した。[nL4N2FY1IT]
市場では「豪経済の下支えが期待できるうえ、最近の通貨高にも特段の懸念を示さなかった」(外銀)として、豪ドル高の一因になったという。
ドルと円がともに売られたことで、ドル/円は売買が交錯しがちだった。
ドル/円
午後3時現在 105.63/65 1.1991/95 126.68/72
午前9時現在 105.99/01 1.1935/39 126.50/54
NY午後5時 105.89/92 1.1936/37 126.40/44 OLJPBUS Reuters Japan Online Report Business News 20200901T062952+0000