11日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■株式見通し:23000円処での底堅さが意識されてくるかを見極め■積水ハウス、2Q営業利益18.0%減、コンセンサス範囲内■前場の注目材料:日ペHD、愛知に新工場、拠点再編、自動車用塗料で最新設備■23000円処での底堅さが意識されてくるかを見極め11日の日本株市場は23000円処での底堅さを確認する相場展開になりそうだ。
10日の米国市場ではNYダウが405ドル安だった。
前日に主要ハイテク銘柄が大きく反発した流れを受けて上昇して寄り付いたものの、週次新規失業保険申請件数が予想外に増加したほか、原油安が嫌気され下落に転じた。
追加パンデミック経済救済策を巡り共和党上院が提示した小規模な案を民主党が却下したため、速やかな合意への期待も後退し、引けにかけて下げ幅を拡大する展開となった。
シカゴ日経225先物清算値は大阪比145円安の22935円。
円相場は1ドル106円10銭台で推移している。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から売りが先行するとみられ、日経平均は23000円処での攻防になりそうである。
米国市場の不安定な流れから方向感は掴みづらいところではあろうが、23000円処での底堅さが意識されてくるようであれば、次第に押し目買い意欲も強まってくると考えられる。
SQ値は下で決まる可能性もあり、寄り付き後はSQ値が支持線として意識されてくるかが注目されるところであろう。
週末要因もあってオーバーウィークのポジションは取りづらいところであり、全体としてはこう着感が強まりやすいところ。
一方で、新政権への期待感から売り込む流れにはなりづらく、反対に売り越し基調だった海外勢においてはややロングよりポジションを入れ替えてくる可能性もありそうだ。
また、バフェット氏の大手商社株取得をキッカケにバリューシフトが意識されてきていることもあり、相対的に出遅れている日本株への海外勢の資金流入も期待されそうである。
物色の流れとしては米ハイテク株の弱い値動きからソフトバンクG (T:9984)など指数インパクトの大きい値がさ株の動向を睨みつつ、バリュー株への物色を想定。
足元で強い値動きが続いている海運などはやや利食いに押されやすいと考えられるが、他の出遅れセクターなどへのシフトがみられるようだと、バリューシフトへの思惑が高まりやすいところ。
また、値動きの荒さが目立っている直近IPOなどから需給妙味の大きい銘柄の他、出遅れている銘柄や低位材料株へのシフトも意識されてきそうである。
■積水ハウス、2Q営業利益18.0%減、コンセンサス範囲内積水ハウス (T:1928)が発表した第2四半期決算は売上高は前年同期比3.3%減の1兆1679.86億円、営業利益が同18.0%減の926.44億円だった。
コンセンサス(940億円程度)の範囲内。
あわせて2021年1月期の業績修正を発表。
売上高は横ばいの2兆4150億円と従来予想(7%増の2兆5850億円)から1700億円引き下げ。
営業利益は15%減の1750億円と従来予想(2060億円)を下回り、一転して減益となる見通し。
■前場の注目材料・日経平均は上昇(23235.47、+202.93)・1ドル106円10-20銭・米長期金利は低下・日銀のETF購入・米経済対策効果への期待・コロナ向けワクチン開発の進展・日ペHD (T:4612)愛知に新工場、拠点再編、自動車用塗料で最新設備・NTTドコモ (T:9437)被害者に全額補償、副社長が陳謝、66件、総額1800万円・NEC (T:6701)NECなど6社新会社、デジタル技術で社会課題解決・宇部興産 (T:4208)スタートアップ2社に出資−水産養殖・繭加工品・サイバーダイン (T:7779)川崎に医療・バイオの新興企業施設を建設・オリエンタルランド (T:4661)社債1000億円発行・住友商事 (T:8053)ノルウェー企業に出資、石油・ガス開発の自動化促進・SUBARU (T:7270)部品開発時に品質改善、専任調達人員を倍増・トヨタ (T:7203)VBファンド、CASEなど開発力向上・ホンダ (T:7267)中古車サブスクの地域拡大、年内に9道府県・ヤマハ発 (T:7272)無人ヘリ農薬散布、タイでサービス開始・日立建機 (T:6305)海外レンタル拡大、欧米で堅調、印ロも開始・岡本硝子 (T:7746)ガラスフリット開発、5G部品材料向け・住友化学 (T:4005)CO2からメタノール合成、収率60%超、島根大と共同研究☆前場のイベントスケジュール・特になし
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