21日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
- ■株式見通し:米追加経済対策の合意に向けた再協議の結果待ち
- ■ローム、2Q上方修正 営業利益126億円←70億円
- ■前場の注目材料:日本触媒 (T:4114)仏社と化粧品素材で共同研究、新工場も検討
■米追加経済対策の合意に向けた再協議の結果待ち21日の日本株市場は、米国の追加経済対策の協議の結果を見極める展開になりそうだ。
20日の米国市場ではNYダウが113ドル高となった。
9月住宅着工件数の増加を好感し寄り付き後上昇した。
民主党のペロシ下院議長が追加経済対策を巡りトランプ政権と大統領選挙前の合意の期限である本日中の合意に楽観的な見解を示すと上げ幅を拡大した。
シカゴ日経225先物清算値は大阪比60円高の23590円。
円相場は1ドル105円50銭台で推移している。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好からやや買い優勢の展開になりそうだ。
その後は米国の追加経済対策の合意に向けた再協議の行方が注目されることになり、結果次第では先物主導で大きくふれやすい展開が意識されそうだ。
ムニューシン財務長官とペロシ下院議長による電話協議は米国東部時間20日の午後3時から行われており、日本のザラ場中に関連する報道が出やすいだろう。
この報道によってグローベックスの米株先物のほか、それを受けた日経先物の動向に市場の関心が集まりやすいところ。
大統領選挙前の合意は厳しいとの見方がコンセンサスとはいえ、合意先送りとのヘッドラインが出てくるようであれば、売りアルゴが発動することになりそうだ。
一方で合意となれば、足元で23500円での底固めが続いている日経平均はショートカバーを誘う格好となり、リバウンド基調が強まりやすくなると考えられる。
米大統領選通過までは大きくポジションを傾ける動きは期待しづらいとはいえ、ショートカバーが日経平均を押し上げてくる可能性はありそうだ。
また、10月下旬から決算発表が本格化してくるが、直近では保守的な通期計画を上方修正する動きが目立ってきている。
業績悪化見通しで低迷していた企業などは減益幅が縮小する動き等も出てくる可能性があるため、売られ過ぎ銘柄への修正リバウンドも次第に意識されてくるだろう。
そのほか、連日のように菅新政権による政策が伝わっており、関連するテーマ株の循環物色も続くことが期待されよう。
■ローム、2Q上方修正 営業利益126億円←70億円ローム (T:6963)は第2四半期業績予想の修正を発表。
売上高は従来の1600億円から1680億円、営業利益は70億円から126億円に上方修正している。
新型コロナウイルス感染拡大の影響により依然として厳しい状況が続いたが、自動車生産台数が想定よりも早い回復傾向を辿ったこと、巣ごもりやテレワークの普及に伴う需要の拡大がみられたこと等により、想定を上回って推移した。
2021年3月期通期の業績見通しについては、現在策定中であり、第2四半期決算短信にて発表する。
■前場の注目材料・NYダウは上昇(28308.79、+113.37)・ナスダック総合指数は上昇(11516.49、+37.61)・シカゴ日経225先物は上昇(23590、大阪比+60)・原油先物は上昇(41.70、+0.64)・日銀のETF購入・米経済対策への期待・コロナ向けワクチン開発の進展・日本触媒 (T:4114)仏社と化粧品素材で共同研究、新工場も検討・ユーグレナ (T:2931)コロナ抗体濃度を推定、検査サービス開始・豊田通商 (T:8015)ケニア企業に出資、バス運行管理提供・双日 (T:2768)米スタートアップに出資、炭素繊維構造物を製造・日本精工 (T:6471)電動車向け軸受開発、グリース改良し摩擦低減・アルプスアルパイン (T:6770)東海理化とHMIで共同開発・ソフトバンク (T:9434)AI人材育成で100人に100万円・積水化 (T:4204)蘭に新工場、FFU製枕木の採用拡大☆前場のイベントスケジュール・特になし
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