24日の日経平均は大幅に反発。
638.22円高の26165.59円(出来高概算13億9869万株)で取引を終えた。
23日の米国市場では米ファイザーのワクチン候補の承認期待や英アストラゼネカなどが開発しているワクチンでも高い有効性が示されたことが材料視された。
さらに、バイデン氏が次期財務長官にイエレン前FRB議長を指名すると報じられると大規模な財政策への期待が高まっていた。
この流れを受けた日本株市場はギャップアップからのスタートとなり、日経平均は寄り付き後早い段階で26000円を回復すると、その後も強い基調となって後場寄り付き直後には26261.78円まで上げ幅を広げている。
その後は高値圏でのもみ合いが続いたが、17日につけた高値を明確に上放れている。
東証1部の騰落銘柄は値上がり数が1600を超えており、全体の7割を占めている。
セクターでは水産農林が小幅に下落した他は32業種が上昇しており、証券、精密機器、鉄鋼、金属製品、不動産、その他金融が3%を超える上昇だった。
指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ (T:9983)、東エレク (T:8035)、エムスリー (T:2413)、ファナック (T:6954)、信越化 (T:4063)、ダイキン (T:6367)などが堅調。
一方で、小幅ではあるがKDDI (T:9433)、NTT (T:9432)、ニチレイ (T:2871)、クラレ (T:3405)が冴えない。
グローベックスのNYダウ先物は250ドル高程度で推移しており、先回り的な動きもあったと考えられるが、日経平均は先週の調整部分をマドを空けて一気に突破してきており、売り方にとっては厳しい状況であろう。
さらに日経平均は直近高値を明確に上放れてきており、ショートカバーの流れが強まりやすいところである。
ただし、物色としてはインデックスに絡んだ商いが中心であり、さらにギャップスタートとなったことから、指数の強い値動きほどインパクトを感じづらいところであろう。
そのため、個人主体の中小型株などへの物色やテーマ株などへの活発な物色が広がりを見せてくるかが注目されるところである。
本日はEV関連が軒並み上昇していたが、明日以降も引き続きテーマ物色で注目されるようだと、個人主体のセンチメントを明るくさせそうだ。
また、1200ポイントを挟んでのこう着が続いていたマザーズ指数であるがこれを上放れつつある。
まずは10月22日の下落以降、上値を抑えられている25日線を明確に上放れてくるかが注目されよう。
クリアしてくるようだと、中小型株物色においても物色対象に広がりがみられそうである。