14日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
- ■株式見通し:ワクチン接種開始で物色対象が変化をみせてくる可能性
- ■都競馬、20/12下方修正 純利益 47.3億円←71.2億円
- ■前場の注目材料:新規感染最多3041人、東京621人、福岡「コロナ警報」
■ワクチン接種開始で物色対象が変化をみせてくる可能性14日の日本株市場はこう着感の強い相場展開となりそうだが、底堅さを見極めたいところであろう。
11日の米国市場ではNYダウは47ドル高だった。
新型コロナウイルスの感染拡大を受けてニューヨーク市も14日からレストランの室内営業を停止すると発表するなど、回復が停滞するとの懸念から売りが先行。
しかし、食品医薬品局(FDA)はファイザーなどが開発した新型コロナウイルスワクチンの緊急使用を速やかに許可し、接種が開始される可能性が濃厚となったほか、上院が1週間の暫定予算案を可決し政府機関閉鎖が回避されると上昇に転じた。
S&P500、ナスダックは下落とまちまちの展開。
シカゴ日経225先物清算値は大阪比15円高の26535円。
円相場は1ドル104円00銭台で推移している。
シカゴ先物にサヤ寄せする形から変わらずの水準から始まりそうであり、26500円処での底堅さを見極めたいところである。
米国では14日にもワクチン接種が始まることが伝わっていることもあり、週明けの市場反応を見極めたいところであろう。
ニューヨーク市の制限強化のほか、国内でも新規感染者数が最多を更新していることが重石となりそうだが、ワクチン接種が開始されることにより、先行きに対する期待感が高まる可能性はありそうだ。
先週のメジャーSQ通過により海外勢はクリスマス休暇に入ることになり、商いは細る可能性がある。
そのため、薄商いの中を短期筋の仕掛け的な売買に振れやすくなりそうだが、26500円から下に仕掛けてくる場面においては、その後のリバウンドを想定した押し目狙いのスタンスといったところであろう。
一方で上値追いについても慎重になりやすいが、目先的には12月SQ値(26713.47円)をターゲットとしておきたい。
SQ値を捉えてくるようだと、年内27000円への見方が再燃する展開に期待。
また、ワクチン接種が開始されることにより、改めて物色対象に変化が見られてくることも考えられる。
足元でNT倍率は低下傾向をみせてきていることもあり、この流れが継続するようであれば、バリュー志向が高まることが考えられよう。
そのほか、明日からIPOラッシュとなるため、本日のところは中小型株については短期的な値幅取り狙いの売買が中心になりやすい。
IPOが好発進となれば、還流資金による時価総額上位銘柄へのリバウンド狙いといった流れにも広がりをみせてくる展開も意識しておきたいところである。
■都競馬、20/12下方修正 純利益 47.3億円←71.2億円都競馬 (T:9672)は2020年12月期業績予想の修正を発表。
純利益を従来の71.20億円から47.30億円に下方修正している。
遊園地事業の固定資産について、収益性の低下による減損の兆候が認められることから、減損損失約32億円を特別損失に計上する見込み。
■前場の注目材料・NYダウは上昇(30046.37、+47.11)・シカゴ日経225先物は上昇(26535、大阪比+15)・1ドル104円00-10銭・米長期金利は低下・日銀のETF購入・米経済対策への期待・コロナ向けワクチン開発の進展・新規感染最多3041人、東京621人、福岡「コロナ警報」・北極航路強化へ新造船、中国牽制、政府335億円投入・生保4社、核へ投資自制、企業の責任、選定時に重視・米、ワクチン初許可、ファイザー製、24時間以内接種へ・温室ガスゼロ法制化、政府方針、50年目標明記☆前場のイベントスケジュール・特になし
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