[リマ 16日 ロイター] - ペルー大統領選で勝利宣言した急進左派のペドロ・カスティジョ氏は、中国との関係強化に向け大使館を訪れ、新型コロナウイルスワクチンの供給ペースを加速するよう求めた。同氏の経済顧問であるペドロ・フランケ氏がロイターに明らかにした。
カスティジョ氏とフランケ氏は15日、リマにある中国大使館を訪問。6月6日の決選投票で過半数の票を得てからカスティジョ氏が外交上の代表部を訪れるのは初めて。同氏は次期大統領として正式に確認されるのを待っている状態だ。
僅差で敗れた対立候補の中道右派ケイコ・フジモリ氏は結果に異議を唱えているものの、覆る可能性は薄いとみられている。
フランケ氏は中国大使館への訪問について、電話でロイターに対し「ワクチン問題が話し合われた。われわれはワクチンの迅速な供給を確保したい。医療制度のほか、ペルー経済にとっても重要なためだ」と述べた。同氏はカスティジョ氏が大統領に就任すれば経済相を務めるとみられている。
カスティジョ氏はツイッターに梁宇・駐ペルー中国大使との写真を投稿。会合は「両国間の兄弟・協力関係を優先する」のが目的だとしている。