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前場に注目すべき3つのポイント~米国同様、CPI待ちといったところ~

発行済 2021-12-10 08:45
更新済 2021-12-10 09:00
© Reuters.

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10日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。


■株式見通し:米国同様、CPI待ちといったところ
■積水ハウス、3Q営業利益 24.8%増 1682億円
■前場の注目材料:岩谷産業、北米でグリーン水素製造に参入、中国でも検討


■米国同様、CPI待ちといったところ

10日の日本株市場は、こう着の強い相場展開になりそうだ。
9日の米国市場ではNYダウが0.06ドル安、ナスダックは269ポイントの下落だった。
新型コロナウイルス変異株(オミクロン株)の感染拡大を受けて英国政府は規制強化に踏み切るなど、世界での感染拡大が懸念された。
週次失業保険申請件数が52年ぶり低水準を記録し労働市場の強い回復を受けて強含む場面も見られたものの、翌日に消費者信物価指数(CPI)の発表を控えていることもあり、ハイテク株などの重荷となった。
シカゴ日経225先物清算値は大阪比110円安の28570円。
円相場は1ドル113円40銭台で推移している。


シカゴ先物にサヤ寄せする格好から売り先行で始まろう。
海外株安の影響からSQ値は低めに決まると考えられ、寄り付き後はSQ値が支持線として意識される可能性はありそうだ。
もっとも、昨日の東証1部の売買高は10営業日ぶりに10億株を下回っていた。
SQ通過後は薄商いのなか、米国同様、CPI待ちといったところであり、先物主導による短期的な動きにとどまりそうである。


また、中国恒大は6日に猶予期間を終了したドル建て債の利払い不履行によって、フィッチ・レーティングスが長期発行体デフォルト格付けを「一部債務不履行(RD)」に引き下げている。
そのため中国の不動産リスクへの警戒感も高まりやすく、より積極的な売買は手控えられやすいだろう。


一方で国内においてはコロナ感染を抑え込めているほか、経済対策への期待感から売り込む流れにはなりづらい面はある。
外部環境の影響から仕掛け的な動きによって振らされる局面においては、その後のリバウンドを狙ったトレードになりそうだ。
また、来週からIPOラッシュとなることから、IPO銘柄での日替わり物色となろうが、好調なIPOが続くようだと、利食いの換金資金が還流することにもつながるため、直近IPOなどへの注目も高まる可能性はありそうだ。



■積水ハウス、3Q営業利益 24.8%増 1682億円

積水ハウス (T:1928)が発表した第3四半期業績は、売上高が前年同期比4.3%増の1兆8448.12億円、営業利益は同24.8%増の1682.25億円だった。
コンセンサス(1500億円程度)を上回る。
米国では過去最低水準の住宅ローン金利の追い風もあり、コミュニティ開発事業及びWoodside Homes社の住宅販売事業が好調に推移。



■前場の注目材料

・米長期金利は低下
・米国景気の拡大
・日銀は金融緩和を長期化
・株価急落時の日銀ETF買い


・岩谷産業 (T:8088)北米でグリーン水素製造に参入、中国でも検討
・川崎重 (T:7012)3万kWガスタービンで水素100%発電実証、独社と協議
・西武HD (T:9024)資産売却加速、所有と分離、ホテル運営で新会社
・伊藤忠 (T:8001)不二製油グループ本社と油脂事業で米に新会社
・飯田GHD (T:3291)ロシア木材社を買収、600億円
・日野自 (T:7205)エンジン部品の品番削減、トラック電動化に備え
・GSユアサ (T:6674)鉛蓄電池の価格値上げ、来年2月から
・グローリー (T:6457)新潟で顔認証決済、駅周辺店舗が参加
・日立造船 (T:7004)独SBE買収、ゴミ焼却発電で提案力
・日本製紙 (T:3863)CNF蓄電体で協業拡大、実用化へ試作品開発
・三菱ケミHD (T:4188)アクリル樹脂を大規模再生、米社の熱分解技術活用
・大阪ソーダ (T:4046)山形大と半固体電池を開発、液漏れ・発火リスク低減


☆前場のイベントスケジュール


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