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21日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■株式見通し:一部の銘柄に短期資金が集中する流れとなり、方向性は掴みづらい
■日機装、21/12下方修正 営業利益40.0億円←90.0億円
■前場の注目材料:日立造船、ゴミ発電所建設・運営、英で一貫受注
■一部の銘柄に短期資金が集中する流れとなり、方向性は掴みづらい
21日の日本株市場は、昨日の大幅な下落に対する自律反発の動きが意識されるものの、買い一巡後はこう着感の強い相場展開になりそうだ。
20日の米国市場はNYダウが433ドル安だった。
世界中で新型コロナ感染者数が急増しているほか、規制強化が発表されるなか、景気回復鈍化への懸念が引き続き重しとなった。
また、来年1月にスイスで開催される予定だったダボス会議の延期が伝わると、投資家心理がさらに悪化。
さらに、バイデン政権が推し進めている大規模歳出案の早期成立の見込みがたたず、エコノミストが成長見通しを引き下げたことも売りに繋がった。
シカゴ日経225先物清算値は大阪比315円高の28215円。
円相場は1ドル113円60銭台で推移している。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から買い先行で始まろう。
昨日はバイデン政権の大規模歳出案成立への不透明感から米株先物は大きく下落していたことを嫌気して先物主導で下落していたこともあり、大幅な下げに対する反動が意識されやすいところ。
日経平均は節目の28000円を割り込んだことから、いったんは底入れを想定した押し目狙いの動きも見られよう。
もっとも、自律反発の域は脱せず、再び28000円を割り込んでくるようだと短期筋のショートの動きに振らされる可能性はある。
薄商いのなかで先物主導の動きから裁定解消売りに繋がり、指数インパクトの大きい値がさ株などへの売りに波及する格好から指数を下押す可能性もあるため、先物市場の動向には注意しておきたい。
また、IPOラッシュが始まったが、一部の銘柄に短期資金が集中する流れとなり、方向性は掴みづらい。
とはいえ、他の中小型株への波及は限られ、IPO銘柄のみに資金が集中する需給状況に映る。
本日のIPOはライフドリンク カンパニー (T:)、湖北工業 (T:)、ラバブルマーケティンググループ (T:)、YCPホールディングス(グローバル)リミテッド (T:)の4社が上場する。
昨日の3社とともに短期資金の物色対象になりそうだ。
人気のIPO銘柄も公開価格をあっさり割り込むなど需給状況は厳しいだろう。
しかしながら、公開価格から何倍にも上昇して高値掴みとなるよりは、中長期目線では押し目買い妙味はありそうだ。
■日機装、21/12下方修正 営業利益40.0億円←90.0億円
日機装 (T:)は2021年12月期業績予想の修正を発表。
営業利益は90億円から40億円に下方修正した。
稼働率は徐々に回復しており来期以降は通常操業への見通しは立ってきたが、他社品調達に伴う調達コストの増加や、航空便利用による物流費の高騰の影響を受け、医療部門の営業利益は大きく減少する見通し。
■前場の注目材料
・シカゴ日経先物は上昇(28215、大阪比+315)
・1ドル113.50-60円
・米国景気の拡大
・日銀は金融緩和を長期化
・株価急落時の日銀ETF買い
・日立造船 (T:)ゴミ発電所建設・運営、英で一貫受注
・島津製 (T:)真空ポンプ4割増、半導体装置向け好調
・トヨタ (T:)来月も国内5工場で稼働調整、減産影響2万台
・トヨタ (T:)仕入れ先支援、過剰品質負担是正、検査基準など適正化
・ジェイテクト (T:)車部品・軸受の熱処理2子会社統合
・ブリヂストン (T:)トルコ企業買収、運送業向けデジタルサービス拡充
・ホンダ (T:)12月の鈴鹿製作所4輪生産計画、1割減産
・IDEC (T:)中国に物流拠点、東南ア向け輸出効率化
・中外製薬 (T:)米の筋ジス遺伝子治療薬を販売
・ファーマフーズ (T:)オンキヨーと業務提携、まず補聴器通販
☆前場のイベントスケジュール
・09:30 豪準備銀行12月理事会議事要旨
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