[ハルツーム 2日 ロイター] - スーダンのハムドク首相は2日、辞任すると表明した。昨年10月の軍事クーデターで失脚し、翌11月に軍との合意により首相に復帰したが、各派のコンセンサスを得られず政権樹立に失敗し6週間で退陣する。
スーダンでは、軍のクーデターに抗議し民主化を求めるデモが続く。デモ隊への取り締まりで多数の死者が出ている。
文民出身のハムドク首相は昨年10月のクーデターで自宅軟禁に置かれた。その後、軍と合意を結び復職したが、文民会派や軍の支配に抗議する市民はハムドク氏と軍の合意に反発した。
ハムドク氏は、燃料補助金の廃止や通貨切り下げなどの経済改革を実施。首相に復帰した際、暫定政権の経済対策を踏襲し、暴力停止に取り組む方針を示していた。