[27日 ロイター] - ロシアは、アゼルバイジャンと隣国アルメニアのソ連時代末期からの係争地ナゴルノカラバフでアゼル軍が2020年の停戦合意に違反したと批判した。これに対し、アゼル側はロシアの主張を否定し、非難の応酬となった。
アゼルバイジャンは同地域を巡って20年にアルメニアと激しく軍事衝突し、支配地域を大きく広げた。その後、ロシアの仲介で停戦合意した。
ロシアは26日、ナゴルノカラバフ地域での緊張の高まりを深く憂慮していると表明し、アゼル軍がロシア平和維持部隊の監視下にある区域に入り20年の停戦合意を破ったと指摘。ただ、27日にはアゼル軍が同区域から撤退したと説明した。
アゼル側はロシアの主張を否定。ロシアが言及した区域はアゼルバイジャンの主権的領土で、部隊撤退の情報は真実に反するとし、アゼル軍が現地の状況を完全に掌握しているとした。